ホンダ「シビックツアラー」1.6Lディーゼルターボをドイツで試乗

ホンダ「シビックツアラー」1.6Lディーゼルターボをドイツで試乗

シャトルではなくシビックツアラー

 欧州で販売されている「シビックツアラー」に、ドイツで試乗した。シビックは日本で販売終了しているが、海外ではホンダにとって重要な世界戦略車であり続けている。

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CIVIC Tourer03グレードは、1.6Lのi-DTECディーゼルターボに6速MTを組み合わせた仕様(SE-PLUS)。17インチアルミホイールに先進安全装備(シティブレーキアシストシステム)等を装備した「中の上」モデルだ。

CIVIC Tourer02オッフェンバッハでクルマを受け取り、ニュルブルクリンクを目指す。アウトバーンはあいにく、平日の首都高くらいの交通量でペースが上がらない。

CIVIC Tourer051.6L直4i-DTECターボディーゼルは、意外にもトルク感が薄い。のろのろ右側を走行しているトラックを追い越そうとすると一瞬もたついてしまうのだ。最大トルクは300N.mと低くはないのだが、ディーゼルらしい怒濤の加速は味わえない。

CIVIC Tourer04だが、回転のピックアップは素晴らしい。積極的にシフトダウンしたほうが走りやすいし、楽しい。以前7代目アコードに設定されていた2.2L直4ターボディーゼル+MT仕様に試乗したことがあるが、トルクはあるものの逆にアクセルのツキが悪かった。

 乗り味は欧州車そのものだ。ザックス製ダンパーを採用したサスペンションは3段階(ノーマル、コンフォート、ダイナミック)の減衰力を選択できる。コーナーを攻めるような走りはしていないが、ダイナミックモードは、それなりに路面の凹凸をボディへと伝えてくる。タウンスピードレベルならばノーマルで十分だと思う。

 標準の欧州シビックからリヤオーバーハングを235mm延長しているので、ラゲッジは十分なスペースを確保している。大人2人分の1週間分の荷物と撮影機材を余裕で飲み込む。よくできたステーションワゴンとはこういうものだ。

CIVIC Tourer06満タン法なので、あくまで参考値だが、470km走破した燃費は約18km/Lだった(カタログ数値は26.3km/L)。

 シビックツアラーは日本円換算で約300万円と安くはない。だが、実質的にはかつて日本でヒットした「USアコードワゴン」の精神的後継車だと思えば、適価ではないだろうか。国内へ導入すれば喜ぶホンダファンは多いだろう。

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