インホイールモーター採用の三菱i-MiEVが登場

インホイールモーター採用の三菱i-MiEVが登場

 おかやま次世代自動車技術研究開発センターの手掛ける実証実験車(試作EV)製作プロジェクト。その2代目の車両「OVEC-TWO」が「人とクルマのテクノロジー展」で登場した。

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OVEC2このOVECとは、岡山県内の自動車関連産業の発展を進めるべく、2011年度に開設された「おかやま次世代自動車技術研究開発センター(OVEC:Okayama Vehicle Engineering Center for the next EV)」のことを指す。

三菱ギャランフォルティスをベースに、4輪全輪にインホイールモーターを組み込んだOVEC-ONE
三菱ギャランフォルティスをベースに、4輪全輪にインホイールモーターを組み込んだOVEC-ONE

 このOVECでは、岡山県内のものづくり企業と産学官連携で新技術や新製品の開発とその実用化に取り組むとしている。2011年からスタートしたその第1期プロジェクトでは、OVEC-ONEは三菱ギャランフォルティスをベースに、4輪にインホイールモーターを組み込んだ車両を製作していた。

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三菱i-MiEVをベースに、後輪2輪にインホイールモーターを組み込んだOVEC-TWO

 今回は、2014年度から3ヵ年計画となるその第2期プロジェクトとなる。現在、実証実験車ができ上がったという段階だ。

 第2期では、OVEC開発のインホイールモータの実証実験、並びにインホイールモータ搭載の軽EV実験車の実証実験について、三菱自動車工業と共同研究契約を締結している。その成果は直接三菱自動車の次の車両へのフィードバックされるかもしれない。
OVEC2_03この第2基で製作・実証実験される車両は、見ての通り、ベースは三菱の電気自動車 i-MiEV。i-MiEVと同じく後輪駆動EVだが、既存のi-MiEVのシステムとは異なる。

 後輪を独立して駆動制動制御する独自の運動制御システム(DVCU)を搭載している。このDVCUは、モータースポーツの世界でも有名な戸田レーシングが手掛けている。

unitまた、OVEC-ONEでは汎用性の高い16インチのホイールに収まるインホイールモーターを採用していたが、今回は、軽自動車にも使えるようにと、15インチサイズのホイールに収まるサイズとなった。

 さらに高いハードルを設けられたわけだが、高トルク・薄型のアウターロータ式インホイール同期モータは、新たにモータケースとダストカバーにフィンを立てて冷却性を高めながら、目標値をクリアするべく高効率化。

RearSuspensionさらにそのインホイールモーターにより、従来の設置場所を追い出された形のドラムブレーキは、ボディ側にオフセットし、それらモーターとブレーキを取り付けることができるダブルウイッシュボーン式のリアサスペンションを新規に開発している。

OVEC2_02また、このリヤ周りの駆動ユニット(車載充電器&DC/DCコンバータ、インバータ、ブレーキ負圧電動ポンプ、ウォータポンプ等々)に、サスペンション、ブレーキ、モーターをモジュール化。これでライン等での生産性も確保する。

 他にも内装材に、軽量で遮音性と断熱性を確保した新素材のものを採用。

 OVECでは、インホイールモータ車の技術を小型・軽量の軽自動車に適用して実用化を目指すとしている。

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