【パイクスピーク2015】ホンダの”謎”のパイクスピーク出場車両がわかった!!

【パイクスピーク2015】ホンダの"謎"のパイクスピーク出場車両がわかった!!

 パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム2015への参戦の内容がホンダから公表された。

 現地時間3月2日付で暫定エントリーリストが発表された際に、山野哲也選手が謎のホンダ車でパイクスピークへ挑戦する旨の第一報を入れているが、4月にアナウンスが入るという情報入手以降現在まで発表待ちの状態であった。

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PPHy2パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムは、1916年にスタートし、インディ500(インディアナポリス500マイルレース)に 次ぐ長い歴史を持つ有名なヒルクライムレースである。

 その舞台は、コロラド州にあるパイクスピークという山である。ロッキー山脈の東側に位置する山のひとつ。コロラド州にあるパイク国有林の中にある。そのパイクスピークに上がるために取り付けられている片側2車線、全長約30km(19マイル)あるパイクスピークハイウェイの後半2/3ほどの区間を使って行われるレース。

PPパイクスピークハイウェイの途中、標高2862mのスタート地点からパイクスピークの頂上のゴール地点、標高4301mまで駆け上がった際のタイムを競うという単純明快な競技。コースは全長20km。コースには156ものコーナーがあり、平均勾配は7%を超える。また、空気が薄く、高山病になるものもいる。もちろんマシンも同じで、ガソリンエンジンの出力は4割ほどダウンする。海抜0メートル地点で500psの出力をもつマシンも、上へ行くと300psくらいまで落ちてしまうということだ。もちろん山の天気は変わりやすく、天候にも左右される。

 2輪、4輪ともに参戦が可能。4輪では、ヴィンテージカーから電気自動車、フォーミュラタイプ、何でもありのアンリミテッドまで細かくクラス分けがなされている。

Finishこのレースの勝者には「山の男」の称号を与えられる。日本国内では、モンスター田嶋こと田嶋伸博選手の活躍でおなじみだ。以前はダート区間もあったが、現在は完全舗装され、スリックタイヤも着用が可能となり、タイムは大幅に短縮化傾向にある。10分切りの記録も続出。現在の最速タイムは、2013年にセバスチャン・ローブ選手(プジョー208 T16パイクスピーク)が出した8分13秒878である。昨年2014年の4輪最速記録は、ロメイン・デュマ選手(ホンダK20エンジンを搭載したNorma M20 RD LIMITED)の9分5秒081である。

Yamano5月20日時点でのエントリー数は、4輪76台、2輪72台。内日本人のエントリーは5名。エレクトリッククラスに参戦する田嶋伸博選手、そして2輪部門の電動バイクの岸本ヨシヒロ選手、サイドカーで挑戦している渡辺正人選手、カワサキのZ1000MkIIで参戦の新井泰緒選手。そして山野哲也選手となる。山野選手は全日本ジムカーナでこれまで15度の全日本チャンピオンを獲得し、2004年から2006年の3年間SUPER GTシリーズGT300クラスで、異なる車両と異なるチームで3 シーズン連続チャンピオンを獲得したドライバーだ。

PPIHC2エントリーリスト上にある山野哲也選手が乗る車両は2014年式のホンダ車で車両名は「Electric SH-AWD with Precision All-Wheel Steer」とある。車両名はそのまま搭載システムの内容を指しており、発表された写真を見るとCR-Zをベースに車両は製作されているようだ。参加するPikes Peak Challenge- Exhibitionクラスは、いわゆる賞典外のクラスである。

「Electric SH-AWD」は4つのモーターを四輪それぞれに搭載し、駆動力配分制御をする。それも駆動力だけでなく、減速力(マイナスのトルク)も発生させ、それぞれ四輪で制御することになる。従来のSH-AWD以上のオン・ザ・レール感覚っとなることは間違いない。後輪のトーを左右独立で制御する「Precision All-Wheel Steer」は、ドライバーの意のままに操る感覚をもたらす制御システムとなる。

鷹栖のテストコースで撮影されたと思われるHonda Electric SH-AWD with Precision All-Wheel Steer
鷹栖のテストコースで撮影されたと思われるHonda Electric SH-AWD with Precision All-Wheel Steer

「今回の参加は、(株)本田技術研究所 四輪R&Dセンターが進めている“理想の操縦安定性”と車を操る“FUN”の追求という研究開発テーマの確認の一環として参加するものです。研究施設のテストコースより過酷な条件下でデータを収集し技術の到達度を確認するとともに、若手技術者のチャレンジの場として今回のレースに参加します」
この挑戦の理由を関係者はこう述べている。

2013年に北米ホンダの社内チームが走らせたノーマルに近いCR-Z
2013年に北米ホンダの社内チームが走らせたノーマルに近いCR-Z。カラーリングはこのチームと同じ

 パイクスピーク対策を凝らしたエアロも装着しており、期待が持てる。どのような結果となるのか、その挑戦の模様は現地からお伝えすることになるだろう。

 ちなみにここ2年、北米ホンダの社内チームがこぞって2輪4輪の各クラスへエントリーをしているが、今回の山野号もこのチームと同一のカラーリングを施しており、チームに合流する形となるようだ。

 パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムは毎年アメリカ独立記念日前後に開催されている。今年は6月28日(日)が決勝日となる。

  

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