ハイテク三輪電気自動車を川崎市の地場産業が発表!

ハイテク三輪電気自動車を川崎市の地場産業が発表!

 6月15日、電気自動車(EV)の開発・製造する川崎市のベンチャー企業「日本エレクトライク」が、6月8日に国土交通省より型式認定を受けた三輪EVであるエレクトライクを川崎市役所で発表。川崎市の福田紀彦市長への報告会が開催された。

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市長報告会に出席した日本エレクトライク社松波登社長(左)、福田紀彦川崎市長(中)、山田長満川崎商工会議所会頭(右)

「エレクトライク」という名称は、エレクトリックとトライクを掛け合わせた造語。「エレクトライク」はひとり乗りの荷物搬送用の電動三輪車だ。すでに数年前から各種イベントや展示会場で見かけることがあったが、今回ついに形式認定の取得となったわけだ。

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写真は2012年のEVフェスタでの走行シーン
写真は2012年のEVフェスタでの走行シーン。実際の販売モデルと比べると細かなところで違いが見受けられる

 日本エレクトライク社長である松波登さんは、東海大学在学中に篠塚建次郎選手に出会って、一緒にラリー活動を続けてきた人物である。産業用ガス警報器やガス検定器の製造・販売を行う東科精機、さらにはトラックのリアヴューモニタシステムやドライブレコーダーを手掛ける日本ヴューテックという会社の経営の傍ら、この日本エレクトライクで電動三輪車の開発に情熱を傾けてきた。

 その昔、オート三輪といえば、転倒等が多く見受けられたようだが、このエレクトライクは床面いバッテリーを敷き詰めることで低重心化を実現。東海大学と協力し産学連携で開発を行い、走行時に車体が不安定となる課題を解消している。モーターを後輪左右それぞれに搭載し、アクティブホイールコントロールによって独立して制御。左右の回転差を生み出し、車両の転倒を抑制する。元ラリードライバーが開発に携わってだけに、その走行性能に妥協はない。

 シートベルトもドアも装備されていないが、ヘルメット不要で運転できる。税制上は250cc以下の2輪と同じとなる。国産のリチウムイオンバッテリー(7.8kWh/3.9kWh)を搭載。航続可能距離は60km(50km/h定地走行燃費)。積載量は150kg。左右輪を制御することで最小回転半径2.8mの小回り性能を持つ。

庁舎内でエレクトライクの試走をする福田市長
庁舎内でエレクトライクの試走をする福田市長

 型式認定を取得したことにより、クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助事業(エコカー補助金)により実質100万円程度での購入が可能となるとのことだ。日本エレクトライクでは、10名ほどの社員がいるが、提携工場を活用するファブレス方式を採用し、2015年度は製造販売目標を年間100台、2016年度は200台としている。

  

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