ついにトヨタが本気を出す! 新世代ディーゼルに新発想投入

ついにトヨタが本気を出す! 新世代ディーゼルに新発想投入

世界トップクラスの熱効率を実現!

トヨタ 1GD-FTV型エンジン
ディーゼルエンジンは強度確保などのために大型化せざるを得ないが、今回はかなり小型化しているのが見てもわかる。写真は2.8Lの1GD-FTV

 トヨタがついに、ディーゼルにも今まで培った新技術全力投入。クロカンなどに搭載されてきたKD型ディーゼルユニットの後継エンジンとなるのが、今回発表された新開発1GD-FTV型ディーゼルエンジンだ。
排気量などの違いでこれまでは18種類もバリエーションがあったものを、3種類に集約。それだけに汎用性の高いユニットとなっているのだが、技術的にも最新技術を凝縮した形で投入しているのがトピックスだ。

 まず注目は小型化。重量がかさみがちなディーゼルエンジンだけに、約30%の小型は軽量優先の昨今は必須条件だ。そして覆いに驚かされるのが、その熱効率の高さ。なんと44%を実現している。これは驚くべき数字であり、トヨタ初の尿素SCRシステムを組み合わせることで、世界中のあらゆる地域や場所の規制にも適合できる安定的にクリーンかつ省燃費を実現している。

 技術的なトピックスはまず最適かつ超精密な燃料噴射にある。コモンレール式の圧力をさらに高めつつ、着火遅れ防止のためにパイロット噴射も行なうなど、制御は飛躍的に高まっている。さらに吸気量アップのためにポート形状の見直しは当然のことながら、ピストン上部の燃焼室の形状を最適化も行なっている。

 そして、このピストンに最大の注目点が隠されている。それがTSWIN(トヨタ・スウィング・ウォール・インスレーション・テクノロジー)と呼ばれるもので、ピストン上部にシリカ強化多孔質陽極酸化膜を施すことで、熱しやすく冷めにくくしている。これにより、熱効率ダウンの原因となるシリンダーへの熱抜けを防止。冷却損失を約30%も改善することで、すでに紹介した44%という驚くべき熱効率を実現しているわけだ。

 ディーゼルエンジンでは要となるターボについては、トヨタ内製とする力の入れようだ。こちらも小型化を実現しており、インペラーの形状により、低回転での トルク発生を実現しつつ、アクセルレスポンスも大きく改善しているという。これらの新技術を総合してユーロ6と平成22年排ガス規制のポスト新長期に対応 している。

 国内では、マイナーチェンジしたばかりのランドクルーザー・プラドに早速搭載していること。そして、今回のは型式やサイズからすると、今後の展開は当然のことながらクロカンやSUV向けとなるだろうが、技術的にはあらゆるディーゼルエンジン(さらにはガソリンエンジンにも)に使用できる技術ではある。乗用車用ディーゼルの開発。そしてその搭載モデルの投入なども考えられる。もちろんマツダとの提携強化によるスカイアクティブ・ディーゼルとの関係からも今後は目が離せない。

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