燃料電池車トヨタ「ミライ」の航続距離は省燃費走行で600km超!その実用度は?

燃料電池車トヨタ「ミライ」の航続距離は省燃費走行で600km超!その実用度は?

■ガソリン代に換算すればMIRAIの燃費は16.16km/L相当

「おいおい危ないよ!」。
隣の車線を走るドライバーが、前後をなめ回すようにコチラを見ている。そのぐらいレアで注目度の高い燃料電池車トヨタ「ミライ」がCARトップ編集部へとやってきた(納車の模様はコチラ)。

「ミライのパワートレインに慣らしは必要ない」というトヨタ側のコメント。というわけで基本的にドライバーのための慣らしということで、東京都内〜富士スピードウェイの往復した
「ミライのパワートレインに慣らしは必要ない」というトヨタ側のコメント。というわけで基本的にドライバーのための慣らしということで、東京都内〜富士スピードウェイを往復した

 ド新車は当然慣らし運転をするもの。とくにエンジンやトランスミッションといったパワートレイン部は、金属を使った機械モノなだけに、いきなり酷使するのはよくない、といわれている。まぁこの説にも賛否両論あって、最近のクルマは部品や生産の精度が高く、そんなに長距離の慣らし運転は必要ないという人もいる。

走行モードはエコモードを選択。アクセルの踏み込みに対する出力特性が変化するほか、エアコンの作動は抑えめとなる
走行モードはエコモードを選択。アクセルの踏み込みに対する出力特性が変化するほか、エアコンの作動は抑えめとなる

 しかし、ミライは基本電気自動車だ。水素を燃料とするFCスタックという発電装置で電力を作り、二次バッテリーに蓄えた電力と併せてモーターを駆動して動く。
そこに慣らしは必要なのか? まったく未知の新技術だけにトヨタに質問をすると、「パワートレイン部分に関してはとくに必要ありません」とのこと。構えていたコチラとしては若干拍子抜け! 足まわりなど可動部分の慣らしと、メインはドライバー自体がクルマに慣れる意味で、高速道路をゆったり80km/hで流す慣らしドライブに出発した。

走行した印象は「高級車そのもの」。日本の高級車のドンピシャといった味付けで、安定感をもちつつもフワッとした足まわりだ
走行した印象は「高級車そのもの」。日本の高級車のドンピシャといった味付けで、安定感をもちつつもフワッとした足まわりだ

 乗った印象は「高級車ですね」。クラウンクラスのボディサイズに、1850kgという重めの車重。足まわりは柔らかく設定されたシットリ系だ。道路の継ぎ目などもフワッと乗りこなす。最近国産でも増えてきた欧州車的なギュッと締まった足ではなく、従来の日本の高級車的な味付けといえばわかりやすいか。

 ミライはエコ、ノーマル、パワーモードと3つのドライブモードをもつ。いろいろ試してみたいが、今はまだ我慢。エコモードでユルユルと走行する。東京都文京区にあるCARトップ編集部から目的地の富士スピードウェイで折り返し、約233kmを走りきって水素充填。

 メーターで確認すると燃費は127.0km/kg! といってもなんのコッチャかわかりにくいだろう。ミライは満タンで約5kgの水素が入る。つまり、1kgの水素で127km走行したこの燃費だと、航続距離は635kmということだ。
また、水素1kgの価格は、利用したイワタニの水素しテーションで1100円(税抜)。最近やや値上がりしているガソリン価格は、レギュラーで140円弱といったところ。価格換算するとガソリンで約16.16km/L走ったことになる。もちろん今回は慣らし運転なのでかなり省燃費の走り方だが、経済的にも燃料代はまずまずといったところだ。
次回以降は、本格的にミライを使い倒してリポートしていくのでお楽しみに!

  

 <関連記事>

2015年6月16日[動画]水素燃料電池車のトヨタMIRAI」買っちゃいました!

画像ギャラリー