究極のコーナリングマシン【ミニ・ジョンクーパーワークス試乗記】

究極のコーナリングマシン【ミニ・ジョンクーパーワークス試乗記】

■強烈な旋回力にシビれる!

 究極のキープコンセプトでデザインを進化させているので見た目から読み取りづらいが、ミニのハッチバックモデルは2014年の4月にフルモデルチェンジを行なった。
BMWのFF(前輪駆動)モデルとプラットフォームを共有した影響か、ハンドル操作に限りなく忠実にどこまでも曲がるミニ特有のゴーカートフィーリングに、しなやかさや快適さが備わり、「大人のミニ」と表現したい乗り味になったのが印象的。

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 今回登場したジョンクーパーワークス(MINI Jhon Cooper Works・JCW)は、それをベースに運動性能を向上させたハイパフォーマンスモデルだ。その内容は、ノーマルモデルの進化と同ベクトルにあり、パフォーマンスモデルでありながら快適であり、さらには簡単に4つのタイヤを使いきれる運転のやさしさまで備えてきた。

 2L直4の直噴ターボの加給圧を2.2barまで高め、231ps/320N・mを発揮。このユニットをカタマリ感の高い車重1.3t、全長3874mm×全幅1727mmの小振りなボディに搭載し、0-100km/h加速が6.1秒という強力な加速力を実現する。

  

ATモデルで比較すると0-100km/h加速は-0.6秒早まった6.1秒を達成。また最高速も245km/hと先代比+10%になっている
ATモデルで比較すると0-100km/h加速は-0.6秒早まった6.1秒を達成。また最高速も245km/hと先代比+10%になっている

 穏やかに走るのも可能だが、注目は速さに加えて、クルマを振り回すような操作にも寸分遅れずにクルマが動く機敏性と、そのような走りをしてもリヤタイヤが滑らずにフロントタイヤの動きを追従するのでクルマとの一体感が乱れないことだ。

 結果として、通常なら前後荷重や車両姿勢のバランスを整える意識や運転技術を駆使して4つのタイヤを使いこなさなければ手に入らない旋回力と速さが簡単に引き出せる。しかしその手の味付けは、知らずにクルマの限界付近の性能で走っている状況を生み出してしまい、何かしらの要因でタイヤが滑るとそれが唐突だと感じやすいという側面もあるのだ。もちろん、そういったシーンでは横滑り防止装置が危険な状況に飛び込まないように補助してくれる。

 しかし、もし唐突感を嫌う、タイヤの鮮明なインフォメーションを求める、速度感や刺激を重視する、走っている感を大事にしたい人は、試乗車に装着されていたオプションの電子制御ダンパーは制御が賢すぎるので選ばないほうがいい。何はともあれ、類まれなる旋回力と機敏性をもつモデルが登場した。

全長×全幅×全高(mm)3875×1725×1430
ホイールベース (mm)2495
車両重量 (kg)12501280
エンジンタイプ直4DOHCターボ
排気量(cc)1998
最高出力(kW[ps]/rpm)170[231]/5200
最大トルク(N・m/rpm)320/1250〜4800
トランスミッション6速MT6速AT
サスペンション 前/後ストラット/マルチリンク
ブレーキ     前後ディスク
タイヤサイズ 前後215/45R17
価格(万円・税込)398415

  

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