新型ホンダ・シビックtype R【やる気スイッチON!】

新型ホンダ・シビックtype R【やる気スイッチON!】

今年のル・マン24時間レースのホンダブースに飾られたニュルブルクリンクで量産FF(前輪駆動)車最速タイムを記録したシビックtype R。そのボディには、誇らしげに「310CH 270KM/H」というデカールが貼られていた。その意味は、言わずもがな「310ps」と「270km/h」。

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civic type Rニュル7分50秒を実現した実力は
「+R」ボタンで豹変する運動性能

 シビック タイプRのメカニカルはどうなのか。

「デュアルアクシス ストラットサスペンション」と言うシステムを採用することで、FF特有のトルクステアを50%軽減することに成功したという!(フロントのキングピンオフセットを最小化しトルクステアを軽減、さらに路面への荷重が常にタイヤ接地面の中心に位置するよう設計。路面追従性も高い足まわり)

 また、逸早く欧州シビックのツアラーが採用する「アダプティブダンパー」もタイプRに導入される。シビックツアラーでは、路面状況や仕様用途に応じて「コンフォート」「ノーマル」「ダイナミック」のモードが選択可能となっていた。おそらくシビック タイプRでは、インパネの左側(左ハンドル車)に位置する「+R」ボタンを押すことでモードの変更が可能となる。CIVIC

禁断の「+R」スイッチで本領発揮

interior1 この「+R」ボタンを押すとどうなるのか。まずはアダプティブダンパーが作動して高速スタビリティに優れる減衰力特性となり固い乗り心地になる。電動のパワーステアリングも手応えのあるクイックなレシオに変更。特筆すべきはエンジン特性だろう。
「+R」ボタンで新開発の直噴2L直4VTECターボエンジンが目覚め、レスポンスは俊敏になり出力特性も大幅に変化する。環境性能も考慮したEARTH DREAMS TECHNOLOGY技術により、特に高速回転域でのスロットルレスポンスは過給器付きエンジンとは思えないほど鋭い(レッドゾーンは7000rpm)。
CIVIC 従来のタイプRが搭載したNAエンジンと比べても遜色無いどころか、トルク&パワーも310ps/6500rpm、400Nm/2500rpm〜という歴代ナンバー1の実力を発揮する。これにより最高速度も270km/hと2Lモデルとは思えない速度域に達している。

 さて、ここまでは今年のジュネーブショーで公開された新型シビック タイプRのスペックと長年の編集経験から来る予測で話を進めてきた。だが、すでに「ニュルブルクリンク北コース7分50秒63」というタイムも車載映像も公開されている事を併せ、さほど間違っていない推測レベルではないかと思う。

限定生産でスペックも価格も史上最強

 新型シビック タイプRは、NSXを含めた歴代タイプRで最も高性能なホットマシンということになる。すでに欧州スロベキアで新型タイプR試乗会は始まっているが、販売は欧州が9月から開始、日本でも10月にはデリバリーされるという。
ただし限定販売となるのは必至で、その数は500台とも800台とも言われている。一部報道によればイギリスの現地価格は550万円以上。CIVIC

 日本での価格が気になるところだが、3代目となるシビック タイプRのFD2の無限RR(2007年)は標準のタイプRに比べおよそ100万円高い477万円だったが、受注生産である国内の300台は発表直後に売り切れたという。新型シビック タイプRの価格が例え550万円だったとしても、史上最強スペックのタイプRが手に入ると考えれば安い値段となるかもしれない。

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