車イス・ドライバーが乗りやすいクルマって?【三菱アウトランダーPHEV・その2】

車イス・ドライバーが乗りやすいクルマって?【三菱アウトランダーPHEV・その2】

■車高の高めのSUVの乗降性は良好

 下肢障害を持つ僕だからこそできる、車イスドライバーの目線で試乗インプレッション。
アウトランダーPHEV試乗記・第2弾は、使い勝手をお伝えする。

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アウトランダーPHEV

パワーゲートは非常に便利と青木さん。そのスイッチはハッチ(右手で指さしているところ)。青木さんなら届くが、ラゲッジのサイドなどにあればGOOD
パワーゲートは非常に便利と青木さん。そのスイッチはハッチ(右手で指さしているところ)。青木さんなら届くが、ラゲッジのサイドなどにあればGOOD

 僕は、身長180cm、胸囲100cm、体重が74kgある。
SUVのアウトランダーPHEVへの乗り降りは、僕にはちょうどいい高さだった。低すぎても、乗りにくいし、高すぎても、不安定になる。アウトランダーPHEVは、僕が座っている車イスからの移動が楽におこなえるクルマだった。
そして、車内に入ってからも車イスをたたんでリヤシートに乗せるが、ドアの開口部分も十分に間口があるため、シートバックを全倒しして車イスを持ち上げると簡単に乗せることが出来た。

 また、ラゲッジルームはビックススペースが広がり、車イスも入るし他の物を十分に載せることも可能だ。自動テールゲートも付いていたので、車イスに乗っていてもスイッチ手元のリモコンで開閉できるところも嬉しい。
(写真は降車時)

アウトランダーPHEVハンドドライブ装置を付けて一番重宝するのは、やはりクルーズコントロールシステムだ。アウトランダーは、フロントについているレーダーにより認識した前車両と同じく減速、停止、自動追尾を可能としている。今回は仙台まで高速道路を使った300kmを走行するとなると、やはりクルーズコントロールの恩恵を感じる。高速で渋滞に巻き込まれた時にも、しっかりと前車両を認識して加減速を繰り返してくれる。お陰で精神的にも非常に楽に運転することができた。

 アウトランダーPHEVは走りながら充電ができるのだが、充電ステーションで急速充電もできる。つまり、エンジンで発電することなく、電気自動車のようにモーターだけで走ることも可能だ。実際に街中なら満充電で40kmは余裕で走れた。
ところが、充電ステーションに実際に行ってわかったことは、場所にもよるがじつは車イスにとって使い勝手がよろしくないというところもある。スペース狭いためドアを十分に開くことができず、乗り降りができない場所があったのだ。さらにコネクターやケーブルが重く、高い位置にあるのでアウトランダーPHEVに接続するのも苦労する。
電気自動車を広めていくのであれば、健常者目線だけで物事を決めていくものではなく、だれもが使えるように考えてほしかった。DSC_0572-1

  

 今回は試すことはできなかったが、キャンプをしたとき電源車としても使えるのがアウトランダーPHEVのメリットだ。AC100Vコンセントを備えているので、家電が表で使えるのだ。
さらに家にV2Hを備えれば、アウトランダーPHEVへの充電だけでなく、家庭へ電気を供給することもできる。もし停電があっても、通常とほぼ変わらない生活ができるわけだ。しかも、アウトランダーPHEVは自分で発電できるから、ガソリンがある限り電気を供給することが可能となる。万一の災害時には心強い。

 まだまだ給電ステーションなどのインフラが整っていない昨今、アウトランダーPHEVのようなエンジンで発電もできるプラグイン・ハイブリットは便利だと思う。電気だけだとちょっと不安、だけど最先端のクルマがほしい。そして電化製品が大好きな僕にとっては、このクルマは買いです!

 <レポート:青木拓磨>

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