マツダデザイン 若手たちの奮闘[インサイドストーリー] (1/3ページ)

マツダデザイン  若手たちの奮闘[インサイドストーリー]

こだわり満載、ブーツの質感までクレーで再現!

マツダデザイン 新型ロードスターイメージ画像

新型ロードスター インパネ画像
新型ロードスターではエクステリアとインテリアに境を作らないという方向性が示された。今まで経験したことがない指示に対して、果敢に挑戦した

 オープンカーの解放感を最大限に味わえるため、新型ロードスターのデザインでは、「内外の境界を作らない」というコンセプトを策定している。言葉にするのは簡単だが、実際に実現するとなると難しいのは想像に難くない。その具現化に大きな貢献を果たしたのが、インテリアデザイナーの中村隆行さんだ。ボディ同色のドアアッパーとインパネとの合わせをはじめ、パーツ類を統合する構成の模索などに、徹底的にこだわった。

「ボンネットの見え方に対してインテリアをどう繋げるか。やったことのない構成でしたし、そこもかなり苦心したところです」(中村さん)と、レベルの高いこだわりについて徹底的に自ら追い込むことで実現している。

 メーターパネルも注目ポイントのひとつとなる。ご存じのように、歴代モデルはいずれも大きな2眼がメインとなるデザインだったが、新型では初の3眼デザインにチャレンジしている。担当したのはインテリアデザイナーの坪坂亮さん。なんとこの新型ロードスターが初仕事というバリバリの若手だ。

「静を表現する垂直に降りた針が、エンジンオンの瞬間に回り出す感動を味わって欲しいですね。水温計をアナログ表記にした点もこだわりのひとつです」(坪坂さん)。クルマ好き、そして走り好きの心をガッチリと掴んだディテール作りはさすがだ。

新型ロードスター クレイモデル シフトまわり画像
シフトまわりのクレーモデル。ブーツのシワなどもクレーで再現している。そこまでやるか、というこだわりようである

 デザイナーのこだわりを実車レベルに落とし込み、実際に目に見える形となるのがクレーモデルだ。デザインチームをさらに奮い立たせたのが、クレーモデラーの上別府純介さん。なんと、シフトブーツの革までもクレーで再現する入れ込みよう。彼のやる気はメンバーの志をさらに燃え上がらせた。

「こだわった部分は、トリムアッパーの艶や色気、光の入り方や方向性で表すスピード感表現、断面変化の情緒あるたたずまいなどです。新型ロードスターの開発では、このデザインを成し遂げるという責任がのしかかるのを感じながら、四六時中イメージを膨らませながらクレーを削っていました。良いインテリアができたと自負しています。オーナーになった方は、屋根をあけて、ぜひみんなに見せびらかしてください」(上別府さん)

 デザイナーの意図やセンスを生かすも殺すもクレーデザイナーと呼ばれるほど。その点では、デザイナーとクレーモデラーの連携はかなりうまくいったようだし、それは実車を見ればすぐにかわることだろう。

新型ロードスター 集合写真

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