シビックTYPE Rは今秋、燃料電池車は今期中に発売と八郷新ホンダ社長が発表

シビックTYPE Rは今秋、燃料電池車は今期中に発売と八郷新ホンダ社長が発表

 7月6日、東京都港区の本田技研本社ビルで八郷隆弘新社長のマスコミ向け就任スピーチが行なわれた。

 既報のように7月2日には、オークラホテルにおいてジャーナリスト向けの「社長就任お披露目パーティ」を開催(約400人が招待され、スピーチの後は名刺交換会となった)。伊東孝紳前社長から八郷隆弘新社長へと代表取締役のたすきを渡したことを発表している。

 また、今回のマスコミ向けの会見同様、グローバル6極化体制の進化やホンダらしいチャレンジングな商品を継続的に開発していくことを八郷新社長がコメント。

八郷隆弘ホンダ新社長
八郷隆弘ホンダ新社長

 グローバル6極化の進化とは、地域専用モデルの開発を可能としている日本/北米/中国/アジア・大洋州/欧州/南米で、地域の相互補完を推進し、フレキシブルな生産体制を活用した最適な生産配分に取り組むという。
具体的には、北米フィットの一部と欧州のジャズ(日本名フィット)を日本から供給。次期シビック5ドアを欧州から他地域に供給。次期CR-Vをカナダから欧州へ供給といったことが確定しているようだ。

本田技研の創立者・本田宗一郎さんの夢だった航空機産業への進出は実現。エンジンから機体まで独自開発
本田技研の創立者・本田宗一郎さんの夢だった航空機産業への進出は実現。エンジンから機体まで独自開発

 ホンダらしいチャレンジングな商品とは、すでに発売を開始しているS660のようにスポーツカーを作りたいという若い開発者による企画の具現化、新たなるモビリティとしてホンダジェットの開発から市販までといった内容だ。

 今後もホンダとしては、次期シビックのダウンサイジングターボ、グローバル基幹車種のCR-Vとアコードに新技術・競争力・先進デザインの投入などをしていくという。
「ライフスタイルや将来の夢などが新たに創造されるようなモビリティを創出していきたい」と八郷社長はコメントしている。

今年のジュネーブショーでデビューしたシビック・タイプR
今年のジュネーブショーでデビューしたシビック・タイプR

 そのスピーチのなかで「シビック・タイプRの日本導入は今秋、燃料電池車クラリティの後継モデルFCVコンセプトの市販は2016年度中に行なう」と明言。
シビックタイプRは今年のジュネーブショーで発表し、6月のル・マンの会場でもブース内に展示するなど海外でのお披露目は盛んに行われていただけに、日本導入時期を具体的に発表したのは日本のホンダファンへのメッセージとしては十分なはず。おそらく東京モーターショーが発表の場となるだろう。

昨年11月ホンダ本社でお披露目されたFCVコンセプト。このとき2015年度中に燃料電池車を市販することを発表
昨年11月ホンダ本社でお披露目されたFCVコンセプト。このとき2015年度中に燃料電池車を市販することを発表

 また、燃料電池車については、すでに燃料電池車ホンダ・クラリティのリース販売をしていたが、市販化という面ではトヨタ・ミライに先行を許してしまった。そのようなこともあり、昨年11月のトヨタの燃料電池車ミライの発表日の前日というタイミングで、ホンダはFCVコンセプトを2015年度中に発売を開始することを公表した。

 しかし、ミライの時のようにホンダFCVの情報は一切伝わってきていない。それでも今回の社長会見で、あらためて「ホンダは2015年度中にFCVを市販化する」とコメントするのは、その期限まで残り約半年ということからも販売できる見通しがついてたと言えるだろう。
また、電気自動車やハイブリッドカー、PHEV(プラグインハイブリッド)といった電動技術の構築も進めていくと語っている。

 F1での成績不振、エアバッグ問題など、さまざまな課題はあるが、「ホンダらしい商品」が登場していくことを期待したいと思う。

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