「これじゃ使えない!」ミライの水素充填は平日の17時までという現実!

「これじゃ使えない!」ミライの水素充填は平日の17時までという現実!

■「水素残量に注意せよ」

 CARトップ編集部に納車されてから、順調に慣らし運転も終わって本格的に稼働し始めたトヨタの燃料電池車「ミライ」。vol.1のリポートで、高速を丁寧に走れば満タンから600km程度の航続距離があることが判明。しかしその後日常使用をしていくと、概ね燃費は80〜90km/Lとなっている。水素タンクの容量は約5kg。つまり航続距離でいうと400km〜450kmといったところだ。

ミライ
現在のところ、CARトップ号の生涯燃費は90.9km/L。これで満タン(5kg)からの航続可能距離を計算すると454.5kmとなる

 ミライを走らせるための燃料は水素。その水素を充填する水素ステーションはこの先だんだんと増えていく計画だが、現時点ではまだまだ少ない。カートップ号を含めた一般ユーザーが充填できるのは商用ステーションに限られ、とくに北日本にはまったくなく、埼玉県以西にしか存在しない。

 そんな折り、月曜日に早朝から富士スピードウェイで取材があり、ミライで向かうべく金曜日夕方にメーターを確認。燃料残量計はぱっと見た感じで4分の3程度残っていて、航続距離は約300kmを示していた。メーターに表示される航続距離は生涯燃費(新車時からの燃費)から水素残量を見て計算されるという。モロモロ含めて富士スピードウェイの往復で走行する距離は280km程度。ギリギリでは不安なので水素を充填しようとインターネットで確認すると、行けそうな水素ステーションの営業時間はすべて17時までとなっている。

 CARトップ編集部からほど近い、東京都港区にあるイワタニの芝公園水素ステーション。常設のステーションでこれまで平日の9:00〜17:00が営業時間だったが、土曜日の9:00〜13:00の営業も開始した
CARトップ編集部からほど近い、東京都港区にあるイワタニの芝公園水素ステーション。常設のステーションでこれまで平日の9〜17時が営業時間だったが、土曜日の9〜13時の営業も開始した

 現在時刻18時! まぁ土日で……と思ったが、近場で行けそうなステーションは土曜・日曜・祝日はすべて休み!! というわけで月曜日の取材にミライで行くことは諦め、別のクルマで向かうことにした。
(※7月1日現在・イワタニ水素ステーション芝公園が土曜日9〜13時の営業を開始した! 練馬水素ステーションは火曜・水曜が休みで土曜・日曜は営業してます)

 1月末、愛知県の豊田市が購入したミライで、市民向けに試乗会を開いていたところガス欠になってキャリアカーで陸送したというニュースが新聞に掲載されている。やっぱりミライ当面の悩みは水素の充填となりそうだ。

 今のところCARトップでは、計画的な運用で、できるだけ水素を満タンにしておくことを心掛けるという対策をとっている。もちろんインフラの充実がイチバンだが、水素ステーションで話を聞くと、常設のステーションで「平均すると1日6台程度ですね」、移動式ステーション(なんと平日の9〜13時のみ営業!)では「せいぜい1日1台です」という。

 FCV(燃料電池車)が普及すれば営業時間も長くなるだろうしステーションも増えるハズ。しかし、逆にいえば今の水素ステーションの充実度ではミライを積極的に買おう、という人も増えなそう。この問題は今後のリポートで経過を追っていきたいと思う。

  

  

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