優等生すぎる乗り心地とモード設定【メルセデス ベンツCLAシューティングブレーク】 (1/2ページ)

優等生すぎる乗り心地とモード設定【メルセデス ベンツCLAシューティングブレーク】

■ドライバーの気もちが伝わるDCTに感動!

 お見事! 探せど、これといった死角が見当たらない。年間何十台もの新型車に乗るけれど、なかなかこんなクルマに出合うことはない。

 試乗したのは、メルセデス ベンツのCLA250シューティングブレーク・オレンジアート・エディションなる200台の限定車。CLA250シューティングブレークを、見てのとおりオシャレに飾ったモデルで、走りに関してはベースモデルと大きく変わるような変更はなし。ちなみにシューティングブレークとは、イギリス貴族がクーペスタイルのクルマに余暇を楽しむ道具を積むスペースを設けたクルマのことだという。ざっくりいえばCLAをベースにしたスタイリッシュなワゴンだ。

路面の継ぎ目などギャップは見事に吸収。それでいて引き締められた足は安定感とシッカリしたハンドリングをもたらす
路面の継ぎ目などギャップは見事に吸収。それでいて引き締められた足は安定感とシッカリしたハンドリングをもたらす

 それではイザ乗り込んで発進。ステアリングコラムに設けられた小さいシフトスイッチをDに入れてジワリとアクセルを踏む。いい加減こなれた感のあるツインクラッチの2ペダルMT(DCT)だが、さすがに超微低速のスムースさはトルコンATやCVTの分がある。といってもギクシャクするわけじゃなく、アクセルをやや多めに開けないと動き出さない感覚で、慣れが必要なだけ。

 まずは市街地に乗り出す。と、発進に慣れが必要と感じたばかりのDCTの賢さに思わず舌を巻いてしまった。あえてなのだろうが、Eモードで流すと、低速ギヤの繋がりがやや緩慢な感覚なのだ。クラッチペダルのある通常のMTでいえば変速のときに、アクセルをやや緩めてクラッチを切り、繋ぐときも半クラッチを多めに使ってショックをなくしているような感じに似ている、と表現すればわかるだろうか。とにかくスパッと変速が決まるDCTらしさをあまり感じさせず、それが心地いい滑らかさになっている。

最新のメルセデス・ベンツに共通したインパネデザイン。シフトスイッチはステアリングコラム右側に位置する
最新のメルセデス・ベンツに共通したインパネデザイン。シフトスイッチはステアリングコラム右側に位置する

 今度は高速道路へとクルマを進めてガバッとアクセルを開ける。素晴らしい! 今度はDCTのダイレクトさが前面に押し出されるのだ。まるでドライバーの気もちがDCTに伝わっているかのような変速フィールの変化に思わず唸ってしまう。

 オートマティック変速はEモードのほかにSモードをもち、変速タイミングがスポーティに変化する。要はEモードよりもエンジンのトルクが大きい高い回転域を使い、アクセル操作に対する加速レスポンスを上げるモードだ。
感心なのはSモードで街なかを走っても、延々とエンジンが唸るような回転を保つような変速プログラムとはなっていないこと。まるでトルクの違うエンジンを積んだクルマのような印象で、不快感はない。じゃあ常にSモードでいいじゃん、なんて声も聞こえてきそうだが、燃費に関しては間違いなくEモードのほうが優れているだろう(残念ながら測定はしていません)。

気になるハンドリングは?

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