強烈! 700N・mのモンスターセダン メルセデスAMG C63S (1/2ページ)

強烈! 700N・mのモンスターセダン メルセデスAMG C63S

■AMG-GT譲りの最強エンジンを搭載

 昨年デビューしたメルセデス・ベンツブランドの最量販モデル、Cクラスは「アジリティ」を謳い文句にその走りのよさを最大のアピールポイントとしていた。ボディの50%に軽量なアルミニウムを採用し、旧モデル比でボディ単体では70kgもの軽量化を果たし、軽快な動きを身上としている。アジリティとは、サッカー選手でとくに動きのいいドリブラーなどをいい表わすときに用いられる言葉で、大衆セダンともいえるCクラスの表現に用いられるのは意外だった。それほどまでに軽快な動きに自信があったのだろう。実際新型Cクラスのコーナリングは、目を醒されるほどのライントレース性と高い限界特性を確認し驚かされた。

AMGのスポーツモデル、AMG-GTのセダン版といっても過言ではないほどの高い運動性能をみせる。一方でコンフォートモードを選べば普通のセダンのように快適な街乗りも可能だ
AMGのスポーツモデル、AMG-GTのセダン版といっても過言ではないほどの高い運動性能をみせる。一方でコンフォートモードを選べば普通のセダンのように快適な街乗りも可能だ

  

AMG-GTと同じ4LV8ツインターボエンジン。C63は476ps/650N・mで、C63Sになると510ps/700N・mまでパフォーマンス向上が図られる。ターボはシリンダーのVバンク内側に配置
AMG-GTと同じ4LV8ツインターボエンジン。C63は476ps/650N・mで、C63Sになると510ps/700N・mまでパフォーマンス向上が図られる。ターボはシリンダーのVバンク内側に配置

 そのCクラスをベースとしたAMGモデル、C63、C63Sがいよいよ国内デビューを果たした。C63モデルはもともと、もっとも魅力的なAMGモデルとして世界中で高い人気を誇る。AMGモデルは多くのグレードでパワーユニットを共有しており、最上級グレードのS63やスーパーカーともいえるSLSも、同等のエンジンを搭載する。従来型C63では、このSLSと同じ6.3LV8エンジンが搭載され、コンパクトな車体と合わせて強力な動力性能とバランスのよいハンドリングが魅力だった。
今回の新型では同じく最近デビューしたばかりのAMG GTと同じパワーユニットが選択され搭載されているのだ。

C63のブレーキは前後360mmのドリルドベンチレーテッドディスク、今回試乗したC63Sはフロントが390mmとさらに拡大したローターを使用する
C63のブレーキは前後360mmのドリルドベンチレーテッドディスク、今回試乗したC63Sはフロントが390mmとさらに拡大したローターを使用する

 この新型パワーユニットは4Lの排気量を持つV8の直噴ターボエンジン。最大の特徴は「ホットインサイド」と呼ばれるように2個のターボチャージャーをバンク内に配していることだ。アルミ製の軽いボンネットフードを開くと中央にターボチャージャーが視認できる。吸気をバンク外へ配置したことで全高を低くレイアウトでき、運動性能が高まるメリットもある。

標準のCクラスと同様、アルミを約50%使用したスチールとアルミのハイブリッドボディを採用。違う素材をリベットで接合する生産方式を用いる
標準のCクラスと同様、アルミを約50%使用したスチールとアルミのハイブリッドボディを採用。違う素材をリベットで接合する生産方式を用いる

 試乗車はスポーティな「S」モデルで最大出力が510psと、AMG GTと同じハイチューンが施され、さらに最大トルクは700N・mとAMG GTを凌ぐ数値を発揮している。AMG GTはトランスアクスルでカーボン製プロペラシャフトを用いるため、その駆動トルク容量ゆえに650N・mになったのだが、通常のプロペラシャフトのC63ではトルク容量が大きく700N・mの最大トルクを引き出せているのだ。

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