[ライバル比較]軽自動車6台! 1000kmツーリングで分かった真実 (1/4ページ)

■『ニッポンの宝』軽自動車の実力診断
同ペースで走行すると露呈するそれぞれの弱点

 軽自動車の魅力アップの加速度が止まらない! ワゴンRやムーヴの定番から、実用性抜群のスーパーハイトワゴン、趣味趣向を凝らしたモデルなど軽自動車のラインアップは実に多彩だ。今回は人気、実力共に拮抗する最新6車を集めてロングツーリングを敢行。それぞれが持つ本質を検証する。

 隊列はスズキのワゴンRスティングレーとハスラー、ダイハツのムーヴとダイウェイク、ホンダからはNワゴンとN-BOXスラッシュで構成した。

K今回のルートは個人的に軽自動車にとって苦手と考える高速道路を使っての長距離移動を皮切りに、京都を見下ろす嵐山高雄パークウェイのワインディングを果敢に走り動力性能を確認。最後は狭い道に観光客が溢れ返る数々の名所を訪ねる。

 編集部が居を構える東京・水道橋から京都へ、二日間で1000kmを走る旅の始まりだ。

 このツーリングでは走行条件が大きく変化しないように、一定の車間距離を保ち連なって走るのだが、その隊列が乱れるので走りづらい。要因はNAエンジン勢だ。658ccのNAエンジンのトルクの地力では、他車との車間距離維持がつらくなる上り坂での場面も見られた。

kツーリング

 一方、ターボエンジンを積むハスラー、ウェイク、Nワゴンは、速度コントロールがしやすい。軽自動車で高速道路を使い長距離を移動するならターボがベストといえる。

ターボなら ステージ問わず不足なしの性能
ターボならステージ問わず不足なしの性能

 4WDで走行抵抗が大きいはずのハスラー、広々とした室内空間を実現したゆえに空力抵抗がいかにも大きそうなスーパーハイトのウェイクは、緩やかな上り勾配でアクセルは一定のままでほとんど速度が落ちないパワーをもっている。6車中でトップの最大トルクを2600rpmで発揮するNワゴンにいたっては、コンパクトカー並みの実力で高速道路の走行になんらストレスを感じさせない。

  

 この日、ウェイクを車線内に走らせるのは大変だろう、と思わせる海からの強い横風が吹いていた。この状況下で群を抜いていたのはムーヴとNワゴン。
わずか数センチ全高の低い2台は、横風を受けてもドシッとした落ち着き感を味わわせてくれた。シャーシ剛性だけに注目すれば、剛性が高く足まわりがしなやかに動くムーヴの完成度は高い。
しかし、CVTの稼働音が若干車内に入ってくるのが気になる。ターボエンジンの走りやすい特性も考慮すると、高速道路ではNワゴンが高評価となる。

 直進安定感は4WDハスラーにも感じられるが、街中での低速走行の乗り心地を意識したセッティングなのか、各部ブッシュなどによる足まわりの柔らかさがある。負荷の高い横風には当然ながら若干揺さぶられ、ハンドル修正が必要になった。これはN-BOXスラッシュやワゴンRにも共通して感じられる動きだった。

改めてその魅力を実感! 京都の狭い道もラクラクこなす軽カー集団
改めてその魅力を実感! 京都の狭い道もラクラクこなす軽カー集団

 強い横風にもっとも厳しいと思われていたドデカイ軽のウェイクは、路面が荒れているとフロントヘビーの影響でフロント部が上下にあおられることもあった。だが意外にもフロア剛性がとても高く横風はものともしなかった。

 嵐山高雄パークウエイのスペシャルステージでは、それぞれの動力性能を吟味した。ワインディング走行では、エンジン、トランスミッション、シャーシ、サスペンション、ステアリング、ブレーキ、タイヤ等あらゆる性能が醸している味わいの差が分ってくる。

画像ギャラリー