燃料電池車トヨタ・ミライって速い? サーキットではプリウスと同等

燃料電池車トヨタ・ミライって速い? サーキットではプリウスと同等

■ラップタイムはGT-Rの20秒落ち!

 ミライで筑波サーキットを走ったのは多分CARトップだけ(2015年7月3日ミライ筑波アタック!)! サーキット走行では加速、減速、コーナリングとすべての要素が含まれていて、つまり速さの総合評価がわかる。そして速さの指標となるのがラップタイムだ。

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ミライ

 ミライの最速ラップタイムは1分20秒017というもの。さて、このタイムは速いのか? 遅いのか?  筑波は茨城県にある1周約2kmのサーキットだ。鈴鹿や富士といった巨大な国際サーキットとは違うので知らないひとも多いだろう。というわけで、このタイムを過去1000台以上を走らせたCARトップの過去データから考えてみたいと思う。

 まず筑波テストの過去最速タイムは日産GT-R(12年モデルのブラックエディション)で1分00秒721。

3.8LV6ターボを積む4WDの日産GT-R。同じGT-Rの2009年モデルがもつタイムを破り、この2012年モデルが歴代最速を記録した。ちなみに現在、ランキング2位にいるのはR35GT-Rニスモだ
3.8LV6ターボを積む4WDの日産GT-R。R33型スカイラインGT-Rの2009年モデルがもつタイムを破り、この2012年モデルがCARトップ筑波テスト史上最速を記録した。ちなみに現在、ランキング2位にいるのはR35GT-Rニスモだ

 世界のポルシェ911GT3(991型)が1分01秒342、フェラーリ458イタリアが1分03秒323ということから考えると、GT-Rがいかに速いかがわかり、ミライはものすごく遅い感じがする。

 それでは視点を変えてミライと同じようなタイムを出しているクルマを見てみる。
2012年にテストした日産ノートS DIG-Sという1.2L+スーパーチャージャーを積むコンパクトカーが1分19秒897、2014年に走らせた電気自動車BMW i3(ピュア)が1分19秒750というタイムを記録。

 そして2012年のトヨタ・アクアSが1分20秒432とミライをやや下まわるタイムである。

 ドライバーを務める清水和夫さんは「ドライバビリティ(運転操作にクルマがどのぐらい正確に反応するか)はプリウスと同じ感じ。2次バッテリーの残量が少なくなると遅くなる」とコメントしている。実際タイムは現行プリウス(2009年のプリウスLが1分19秒936)よりやや遅く、アクアよりやや速いものとなった。

 しかし、最初に書いたとおりサーキットのタイムは“速さの総合評価”だ。タイムが同じでも、直線番長的に加速で稼ぐクルマもあれば、パワーはなくてもコーナーが速いクルマもある。ではミライはどんな特性なのか? あくまで参考だが、テスト中に計測したラップタイムと最高速をまとめてみた。参考にしてほしい。

車種パワートランスミッションタイム最高速
日産R35GT-Rブラックエディション(12年モデル)550ps6速DCT1’00″721199.33km/h
ポルシェ911GT3(991型)475ps7速PDK1’01″342209.15km/h
ポルシェ911ターボS(991型)560ps7速PDK1’02″354204.64km/h
フェラーリ458イタリア570ps7速DCT1’03″323212.31km/h
メルセデス-AMG GT510ps7速DCT1’03″990199.70km/h
BMW i3(ピュア)170ps
(モーター)
1’19″750128.25km/h
日産ノート S DIG-S98psCVT1’19″897133.01km/h
プリウス L99ps+82ps
(エンジン+モーター)
電気式無段変速1’19″936未計測
トヨタ・ミライ154ps
(モーター)
1’20″017133.16km/h
トヨタ・アクア S74ps+61ps
(エンジン+モーター)
電気式無段変速1’20″432未計測
スバル・インプレッサスポーツ 1.6i(4WD)115psCVT1’20″644未計測
CX-3 XDツーリング(4WD)105ps6速AT1’20″736130.68km/h

  

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