なぜ無法自転車は道交法改正後も放置状態なのか?

なぜ無法自転車は道交法改正後も放置状態なのか?

■国沢光宏レポート
「自転車違反者講習が整備されてから取り締まりが強化される?!」

 6月1日の道交法改定以後、自転車を取り巻く状況は変わっただろうか? 様々な面から状況を紹介したい。まず「ムチャクチャな走り方の自転車は減ったか」となれば、微妙である。クルマのハンドル握れば、6月1日前と全く同じくらいの頻度で逆走してくる自転車に遭遇する状況。

自転車も車両なので左側通行をしなければならない。しかし、道路の右側を走行する自転車は絶えない
自転車も車両なので左側通行をしなければならない。しかし、道路の右側を走行する自転車は絶えない

 居酒屋の前に止まっている自転車も全く減らない。並走して走る自転車や、歩道をフルスピードで走る自転車だって以前のままである。もしかすると若干減ったのかもしれないが、少なくとも信号無視する4輪車やバイクは皆無に近いのに対し、信号守らない自転車と普通に出会う。

写真ではわかりにくいが、青信号で通過しようとしたバイクに、信号無視をした自転車がニアミス。これで接触事故が起きたときは、バイクが加害者になるケースは多い
写真ではわかりにくいが、青信号で通過しようとしたバイクに、信号無視をした自転車がニアミス。これで接触事故が起きたときは、バイクが加害者になるケースは多い

 現場の警官に聞いてみたところ「やっています」。まぁそう答えるしかないかもしれない。こういった質問を警察にしても全く無意味。警察庁の広報に聞いたって「やっています」かと。ただ皆さんの印象は、私の「あまり変わらない」と同じような傾向だと思う。なぜだろう?

 最大の原因は「周知徹底期間ということで熱心な取り締まりを行っていない」だと考える。警察にしても6月1日から突如厳しい取り締まりを行ったら国民の怒りを買う。実際、当面反則切符を切らず、明らかな違法行為も「警告」で済ましている。反則切符の交付枚数は極めて少ないようだ。

 反則切符を切れないなら警察官のノルマだって関係無し。警察もビジネス。これから警察OBで自転車の違反講習を開いてお金稼ぐという天下りシステムを作り始める、ということです。現状で違反講習しようとしても、講師がいないのだった。急いで違反講習ビジネスを立ち上げようとしているかと。

 違反講習システムを作り上げたら、今度は違反者が居ないと収益を上げられない。こんなところに税金は注ぎ込めない。当然の如く切符を交付する目標も作らなければならず、やがてノルマになっていく。この時点で自転車の違反取り締まりは本格化すると考えていいだろう。

 いつになるか? やはり1年というのがメド。今年度一杯でシステムをまとめ上げ、来年度から本格稼働といったイメージか。周知徹底期間を過ぎたら、取り締まりは急速に厳しくなることだろう。それまでに自転車でも道交法を守るという意識をしっかり育てておくことをすすめたい。

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