都内の路上に現れた自転車マークの不思議なラインはいったいナニ?

都内の路上に現れた自転車マークの不思議なラインはいったいナニ?

■道交法改正で締め付けられた自転車の安全を守る誘導線〜ナビライン〜

 2015年6月1日から道路交通法が改正され、自転車への罰則が強化されたのは、ご存じの通り。

 酒気帯び運転や無灯火運転など、本当に危険な違反はともかく、通行区分違反や傘を差しながらの片手運転なども、取締りの対象で、見捨てておけぬ問題とはいえ、注意・警告レベルで十分という項目も多く、息苦しい……。

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交通

 とくに、「自転車は原則として歩道ではなく、車道を走る」というルールは、場所によってはキケンだ。ドライバー側から見ても、あまり歓迎できる図式ではない。

 厳しいルールを適応するなら、それに合わせて環境も整備を!といいたくなるのが人情というもの。

 そんな中、東京都内で、「ナビライン」という試みが始まったので紹介しておこう。

自転車のマークとブルーの矢印がナビライン
自転車のマークとブルーの矢印がナビライン。写真は国道246号線

「ナビライン」とは、「自転車の通行位置と方向を明示して安全な通行を促すとともに、自動車利用者等に自転車動線を知らせる法定外の路面標示です」という。

 写真のように、バス専用通行帯を利用して、自転車が安全に通行できるようにしている。一般的にバス専用レーン(バス専用通行帯)となる時間帯は、交通量が多く渋滞が起こりやすい。そこで、一般のクルマが通行できないバス専用レーンにあるナビライン設けることで円滑に自転車が走行できるように促しているのだ(軽車両はバスレーンを走行しても罰せられない)。

 もちろん、バス専用レーンの時間帯以外も通行できる。さらに進行方向に向かって矢印が付いているので、自転車の逆走抑制にも効果がありそうだ。

 国道246号の上馬~三軒茶屋間では、すでに今年2月から導入されていて、クルマと自転車、自転車と歩行者の共存を模索する試みがスタートしている。

 非常に歓迎できる試行だが、まだまだ実施しているところはごくごく一部で、知名度も低い。ちなみに編集部のスタッフが、ナビラインのある道路などで警察官について質問すると「ナビラインってなに?」と逆に訊ねられてしまったそうだ。取材した警察署では広報活動は行っているというが、まずは署内での周知徹底を願いたい。

 それでも都市部を中心に自転車のための環境が整えられていくことを、歩行者として、自転車に乗る者として、そしてドライバーとして後押しし、行政にも要請し続けていきたいところだ。

東京港区の赤坂御所の周辺の片側1車線の道路にもナビラインが設けられていた
画像はこちら 東京港区の赤坂御所の周辺の片側1車線の道路にもナビラインが設けられていた

  

  

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