マクラーレンホンダ5位入賞はHONDA復活の兆しか?

マクラーレンホンダ5位入賞はHONDA復活の兆しか?

■国沢光宏レポート
予選はアロンソ15位、バトン16位
決勝でどうやってジャンプアップ?

 F1第10戦ハンガリーGPでアロンソが5位。バトン9位というマクラーレンホンダにとって復帰後最高の結果を残した。ホンダF1第3期で唯一の優勝となったのもハンガリーGP(2006年)。ドライバーはジェンソン・バトンだった。
気の早いメディアはホンダ復活の兆しだと持ち上げている。果たしてシーズン後半に向かい、急激に競争力を上げていけるのだろうか? 結論を出す前にハンガリーGPを振り返ってみよう。

5位に入賞したフェルナンド・アロンソ
5位に入賞したフェルナンド・アロンソ

 ハンガリーGPが開催されたハンガロリンクは今シーズン行われるGPのなかで、モナコ、シンガポールと並びエンジン全開率少ない。平均速度も低く、パワーユニット寄与率の低いサーキットといって良かろう。アロンソとバトンも、この3つのGPだけ上位に食い込めるチャンスがあるとコメントしていたほど。
加えて新井プロジェクトリーダーも「セッティングが上手く行った。期待できる」と語っている。
しかし予選は厳しかった。アロンソのみQ2に進出したけれどマイナートラブルでストップ。バトンもマイナートラブルで0.4秒程度を失い、Q1落ち。アロンソ15位のバトン16位に終わってしまう。

予選16位のジェンソン・バトンは決勝で10位
予選16位のジェンソン・バトンは決勝で10位

 そして迎えた決勝。スタートするや、大波乱の展開になる。上位陣にトラブルやクラッシュなど続出。一方、アロンソ&バトンは稀代のレース巧者だ。全てのトラブルを上手にくぐり抜け、現在持っているマクラーレンホンダの戦闘力の全てを活かす。45周過ぎまで10番手だったアソンソが5位に!
バトンもタイヤ交換のタイミングやタイヤチョイス次第で何台か前に行けたかもしれない。いずれにしろマクラーレンホンダにとって久々の「手応えを感じるレース」となったことだろう。となると気になるのは、このイキオイで後半戦をダッシュできるかどうか、である。

ハンガリーGPでは5位を獲得したが、この後のレースはパワー勝負。マクラーレンホンダはいかに?
ハンガリーGPでは5位を獲得したが、この後のレースはパワー勝負。マクラーレンホンダはいかに?

 冷静になって考えれば、依然として実力はハンガリーの予選に出ていると考える。やはり絶対的な出力が足りない。アクセル全開率の高いサーキットになると、燃費の問題も出てくることだろう。残るGPでパワーユニット寄与率低いのはシンガポールのみ。それ以外、全てパワー勝負だ。
なかでも短い夏休み明けの後のスパ(ベルギーGP)とモンツァ(イタリア)はアクセル全開率高い上、アベレージ速度も高い。パワーユニットが良くないと勝負になりません。この2つをどう乗り切るかで、今年後半と、少し大げさに表現すれば来年前半くらいまでの流れが見えてくるだろう。

画像ギャラリー