トヨタラリー育成プログラム・勝田貴元選手がクラス2位をゲット!【全日本ラリー】

■スバルWRX STIがグラベルで表彰台を独占

 2015年JAF全日本ラリー(JRC)第5戦「がんばろう!福島MSCCラリー2015」が7月24日から26日の3日間、福島県棚倉町・鮫川村・いわき市周辺にて開催された。

第2戦の若狭、第4戦の洞爺に続いて今季3勝目の新井敏弘/田中直哉組。これで大きくポイントをリードする展開になった。
第2戦の若狭、第4戦の洞爺に続いて今季3勝目の新井敏弘/田中直哉組。これで大きくポイントをリードする展開になった

 今年から全日本ラリーで非舗装路を舞台とするグラベルラリーは全3戦。この福島は第4戦ARKラリー洞爺(北海道)に続くグラベル(未舗装路)での戦いだ。再びJN1とJN4の2クラスは参加台数が足りずに不成立。JN5クラスもターマック得意のチームはエントリーを見合わせた結果、合計45台での戦いとなった。

 この福島のコースは、例年通りに路面が荒れていて轍が掘れる箇所も多く、ロードクリアランス(最低地上高)の小さいマシンは苦戦を強いられる場面も多かった。さらに梅雨明け直後の開催で、ドライバーも競技車両も、厳しい暑さと高い湿度に苦しめられる展開となった。

 デイ1の初っ端、JN6クラス(ターボ換算で3000cc以上)は2台のスバルWRX STIが激しい首位争いを展開。2連勝を狙う新井敏弘/田中直哉組と、この福島からマシンをGABから新型VABにスイッチした勝田範彦/足立さやか組がトップタイムを奪い合った。

 結果、5.7秒差で新井組が首位で折り返した。3位にはランサーエボリューションXの奴田原文雄/佐藤忠宜組。また第4戦で自己最 高の2位でフィニッシュした新井大輝/伊勢谷巧組のGABインプレッサは5位で折り返した。

勝田貴元/石田裕一組のヴィッツGRMNターボ。シェイクダウンに近い状態での参戦だったが2位をゲット!
勝田貴元/石田裕一組のヴィッツGRMNターボ。シェイクダウンに近い状態での参戦だったが2位をゲット!

 JN5クラス(ターボ換算で2000~3000cc)の輸入車勢は、今回は草間一朝/菅野総一郎組のプジョー208と、大橋逸夫/三浦昴組のミニJCWクロスオーバーの2台のみが参戦。期待された草間組がデイ1でリタイアを喫し、大橋組のミニもクラス8位と低迷。
ギャラリーの注目は、今回初めてヴィッツGRMNで出場した勝田貴元/石田裕一組。

 だが、それを上回る速さを見せたのが関根正人/竹下紀子組の三菱ミラージュ。北海道からの遠征で、想定外の暑さに苦しめられながらも、初日から50秒の差をつける横綱相撲 を披露した。
 
 

■デイ2最初のステージで新井大輝がまさかのコースオフ

 デイ2最初のSS9で事件が起こった。新井大輝がコースオフでリタイア。
そして、JN6クラスでは初日を4位で折り返した炭山裕矢/保井隆宏組が、2本のSSでトップを奪い奴田原組を逆転。一方で首位争いは、新井敏弘組が巧みに2位との差をコントロール。最終的には12.7秒の差を付けて2連勝。今季3勝目を飾った。これで第2戦久万高原に続いて、スバルWRX STIがJN6クラスの表彰台を独占した。

まさかのリタイアに終わったが、デイ1では新井大輝/伊勢谷巧組も成長を感じさせる走りを見せた
まさかのリタイアに終わったが、デイ1では新井大輝/伊勢谷巧組も成長を感じさせる走りを見せた

 JN5クラスはデイ2に入り少し緊張感が高まった。初めてのFF車、さらにターボ車を駆る勝田貴元だが、コドライバーの石田裕一のアシストが徐々に効果を発揮した印象で、ステージをこなすごとにペースアップ。タイム差を35.5秒まで縮めて、堂々のクラス2位をゲット。もちろん優勝は関根ミラージュで、見事にグラベル連覇を達成。

 3位には石田雅之/遠山裕美子組のトヨタ86が入賞し、4位は第4戦の福島でマシンを大破させた天野智之/井上裕紀子組のヴィッツ・ターボという結果だった。

 次戦「モントレーin嬬恋」は8月28日~30日にかけて、群馬県の嬬恋村を中心に開催される。サーフェスがターマックに戻り、全日本でも一番の高速ステージでの戦いに注目したい。

 <リポート:石田 徹/写真:山本佳吾>

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