海外勢に完敗だった第13回学生フォーミュラ大会

海外勢に完敗だった第13回学生フォーミュラ大会

 2015年9月1日(火)~5日(土)、静岡県の小笠山総合運動公園(エコパ)で、学生フォーミュラ大会が開催された。今回で13回目となるが、海外からの15チームを含む90チーム(ICE81チーム/EV9チーム)のエントリーがあり、過去最大数だった昨年の96チームからは若干エントリーが減ったものの、今回も盛況であった。

【関連記事】全日本学生フォーミュラ大会に向け、3支部合同試走会開催

2015JSAE学生フォーミュラは、学生たち自らが構想・設計・製作した車両によるものづくりの総合力を競うというもの。1981年にアメリカで始まった大会に倣って日本でも2003年から開催されている。フォーミュラSAE(SAEとは、Society of Automotive Engineersというアメリカの非営利の自動車技術者団体のこと)シリーズ大会に組み入れられている。

2015JSAE1車両はフォーミュラSAE2015ルールに準拠した610cc以下の4サイクルエンジンを搭載(ICVクラス)、もしくは、バッテリーからの最大電力が連続的に85kWを越えない最大公称作動電圧 600VDC以下(EVクラス/モーター数は制限なし)のホイールベース1525mm以上のひとり乗りフォーミュラマシン。年間1000台の生産を想定したビジネスモデルとすること、と いったレギュレーションがあり、車両の企画から設計製作、そして実際の走行まで一貫した評価審査が行われる。

2015JSAE5審査内容は、静的審査として車両製作のコスト、デザイン(設計)、そしてその車両を製造販売するためのプレゼンテーション(実際に他社に製造委託する体で企画提案する)といった実車両とは別個の審査から始まる。実際の車両確認となる車検では、車両の各部の強度などを確認する各種技術検査に、車体を傾かせて燃料漏れなどのチェックをするチルト、排気音量をチェックする騒音(ICVクラスのみ)、 ブレーキ、車重、排気ガス(ICVクラスのみ)、絶縁を確認するレインテスト(EVクラスのみ)といった各種項目をクリアして車検通過となる。

 毎回、東南アジアを中心とした海外からの参戦があり、今回もタイから4チーム、中国3チーム、インド2チーム、インドネシア2チーム、そして韓国、フィリピン、台湾、そしてオーストリアから各1チームが参加した。

2015JSAE2このオーストリアのGraz Univ. of Technologyチームだが、デザイン賞で1位に続き、当日の表彰式では、京都工芸繊維大学についでの総合2位であった。しかし、その後ペナルティによる減点への異議申し立てが認められて総合1位に繰り上がることとなった。

 第13回となった学生フォーミュラ大会は、国内大会でありながら、残念ながら欧州強豪チームのレベルの高さを目の当たりにした大会だったといえる。これを機会に日本の学生たちのさらなる奮闘を期待したい。

画像ギャラリー