VWディーゼル排ガス問題で各自動車メーカーが無実を続々表明! (1/2ページ)

VWディーゼル排ガス問題で各自動車メーカーが無実を続々表明!

フォルクスワーゲンを発端としたディーゼル疑惑

ワーゲン
フォルクスワーゲンは排ガス不正問題発覚から数日でウィンターコーンCEOを解任した

 2015年9月にアメリカ環境保護庁(EPA)が発表したフォルクスワーゲン(以下VW)のディーゼルエンジン排ガス不正問題。排ガス試験のときだけ規制値どおりとなる不正ソフトを搭載したVWのディーゼル車が、実走行時は基準値を大きく上まわるNOxを排出していたことが判明した。

 この事実を重く受け止めたフォルクスワーゲンとウィンターコーンCEO(最高経営責任者)は、問題発覚から1週間も経たないうちに引責辞任し、スピーディな対応を示した。
不正対象となるディーゼル車はVWグループ全体で1100万台ともいわれ、その原因究明のために第三者機関による調査にも真摯に応じているようだ。

 さらに本日12時、VWは改善の行動計画を発表。技術的な解決方法および対策を10月中関係当局に提示することと、近日中にユーザー向けの改善対策を行うという。ただし、コンピュータのソフト変更を行うなどの具体策は明記されていない。また、排ガスレベルは規制値内になったとしても、エンジン出力や特性がカタログ値を維持できるかは不明だ。

ディーゼル疑惑の波紋は全世界の自動車メーカーにも

 VWのディーゼル不正問題は「フォルクスワーゲン・ショック」ともいえるほど、全世界の自動車メーカーにも大きな波紋として広がっている。それは、ユーザーが「不正隠しはVW以外にもあるのではないか?」と疑惑の目でディーゼル車を見るようになったからだ。

BMW
BMWグループジャパンのペーター・クロンシュナーブル社長は自社のディーゼル車の不正は一切無いとコメント。

 そんな折りにBMW X3のディーゼル車にも規制値を超える排ガスが検出されたという疑惑が掛けられた。
ドイツ本国はもちろん、日本では9月25日に行われたミニクラブマンの発表会場でペーター・クロンシュナーブルBMWグループジャパン代表取締役社長が「BMWは不正操作は一切していない。それぞれの国の法に基づく要件を満たしている」とコメントした。

 本来、ミニクラブマンにはガソリン車のみの車種展開のため、このようにディーゼル不正疑惑を払拭する発言は必要ない。だが、フォルクスワーゲン・ショックを引き金に魔女狩りが始まっており、潔白を証明するようなコメントを迫られる事態となっている。

メルセデス
C220dの発表会場でディーゼル問題についてコメントするメルセデス・ベンツ日本上野金太郎社長(左)

 一方、メルセデス・ベンツ日本は9月28日にCクラスにディーゼルエンジン搭載車「C220d」を発表。当然のことながら上野金太郎社長にマスコミ各社は「ディーゼル車に対する不安をユーザーは持っているが、どのように対応するか?」と質問。
これに対し上野社長は「ダイムラーは世界各国の法的な基準を満たすための開発を行っております。お客さまの皆さまには安心してディーゼルモデルをご購入いただけます」と排ガス検査不正問題を一蹴した。

MAZDA
マツダ・オフィシャルサイトのお知らせ(左下)にアップ

 国産メーカーで、いち早くディーゼル不正問題に対応したのはマツダ。9月29日にオフィシャルサイトのトップページに「マツダの排ガス規制への適合対応について」というお知らせをアップ。
「ガソリンおよびディーゼルエンジンを各国の規制に厳格に適合させており、違法なソフトウェア、ディフィートデバイス(無効化機能)は一切使用しておりません」とプレス用のニュース枠ではなく、オフィシャルサイトにコメントを掲載し無実を表明している。

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