「007スペクター」はDB9のアルカンターラ製ステアリングに注目!?

「007スペクター」はDB9のアルカンターラ製ステアリングに注目!?

アルカンターラ社の2016事業戦略会見をレポート

 高級モデル御用達のインテリア表皮といえばアルカンターラがその代表格だろう。海外のスポーツカーはもちろん、国内でもいくつかのモデルにアルカンターラ仕様の設定が用意されている。

アルカンターラ社のステアリングを採用する「アストンマーチンDB9 GTボンド・エディション」。007シリーズ映画最新作を記念して限定モデルも発売された。国産車に向けても今後益々採用されるモデル、設定するモデルが増えそうだ
アルカンターラ社のステアリングを採用する「アストンマーチンDB9 GTボンド・エディション」。007シリーズ映画最新作を記念して限定モデルも発売された。国産車に向けても今後益々採用されるモデル、設定するモデルが増えそうだ

 マセラティ・クワトロポルテM156、フェラーリF458スペチアーレ、ランボルギーニ・アヴェンタドールなどのほか、国産モデルでも日産GT-Rやトヨタ86などなど、例をあげればキリがない。

 そんなアルカンターラだが、会社の取り組みや自動車以外の用途にも事業を拡大中なのはご存知だろうか。9月29日、都内のホテルでアルカンターラ社が2016年のグローバル事業戦略発表の会見を行った。会見ではイタリアからトップも来日し、現状の報告や今後の展開について発表した。

 同社の簡単な紹介に続き、会社の取り組みについてトップ自ら壇上に立って説明。なかでも強調したかったのがサステナビリティ。持続可能性という意味が一般的だが、同社トップのアンドレア・ボラーニョ会長兼CEOによると「経済・社会・環境を考慮したものです。

アルカンターラ社 会長兼CEOのアンドレア・ボラーニョ氏。2004年同社の社長に就任した。会見後にはCARトップ本誌をもっての記念撮影にも気軽に応じてくれた陽気なイタリアンだ
アルカンターラ社 会長兼CEOのアンドレア・ボラーニョ氏。2004年同社の社長に就任した。会見後にはCARトップ本誌をもっての記念撮影にも気軽に応じてくれた陽気なイタリアンだ

 環境はもちろんですが、サステナビリティの追求は経済・財務の力を高めることにもなるんです」という。単に環境に配慮する、にとどまらず企業としての持続性、そして従業員の安全などを含めた社会的な持続性を重要視している、ということだろう。

 また自動車以外の事業拡大も、「自動車関連の売上げ比率は依然として全体の68%を占めているものの、家電品やホーム・インテリア、そしてファッション素材としての展開も積極的(前出同氏)」に注力しているという。「ヨウジ・ヤマモト」やパリ発の「マニッシュ・アローラ」ブランドなどのファッション素材としての展開はともかく、家電=パナソニックTVの液晶背面カバーにも採用されているとは驚きだ。早速、後日実物をチェックしようかなと考えたが、このパナソニック製の新製品、65型湾曲有機ELテレビ「TX-65CZ950」は欧州向けだ。残念。

アルカンターラ社が強調したかったのが自動車産業向け以外の素材としての可能性だ。会見後の懇親会ではファッション素材としてのさまざまなスタイリング、シップス(船)アイテムとしてのシューズなどが展示されていた
アルカンターラ社が強調したかったのが自動車産業向け以外の素材としての可能性だ。会見後の懇親会ではファッション素材としてのさまざまなスタイリング、シップス(船)アイテムとしてのシューズなどが展示されていた

 とはいえ、アルカンターラ社の主力といえば自動車、そしてやはりスポーツカー。そこで最注目のアルカンターラ採用のモデルが、「アストンマーチンDB9 GTボンド・エディション」だ。007シリーズ最新作「007スペクター」でダニエル・クレイグ扮するジェームス・ボンドの愛車として登場する。しかも今回は劇中だけでなく、ボンドカーとなったことを記念して限定発売することになったモデル。このモデルのステアリングにアルカンターラのソレが採用されているのだ。

 12月から公開される007シリーズの最新作では、ジェームス・ボンドのスリリングなステアリングさばきを堪能しつつ、アルカンターラたるアルカンターラ社の製品や取り組みに思いを馳せてほしい。

  

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