JEVRAレース最終戦は86EVが劇的逆転でテスラをかわす!

JEVRAレース最終戦は86EVが劇的逆転でテスラをかわす!

 今年全6戦で行なわれるJEVRA(全日本電気自動車グランプリ)シリーズの第6戦、つまり最終戦が10月18日(日)、千葉県・袖ヶ浦フォレストレースウェイで開催された。前日に代替開催となった第5戦が行なわれたため、連日のレースとなった。

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JEVRA6_101EVだけで行なわれるレースだが、どの車両も通常はバッテリーが空になるまで使い切る。そのため、各マシンはレース後すぐに充電して翌日のレースに備えることになる。しかし、バッテリーは充放電のどちらでも発熱するため、トップチームは、通常、急速充電も使用せず、じっくりと普通充電でレース数日前には充電を終え、レースまでマシンを使用せずバッテリーの温度を下げてレースに備えている。だが、今回はそのような時間の余裕はない。各チームともに、ひと晩かけて充電を行ないレース距離は通常よりも10km多い(20%増量の)60kmの過酷なレースを迎えるのだった。

JEVRA6_102このレース初参戦のドライバーは予選セッションで走り込んでEV各車の特性を確認したりするが、常連チームは予選も必要最小限のラップ数でタイムを出してグリッドを獲得する。中には、敢えて上位グリッドを狙いに行かないチームもあるほど。結果予選トップは、1分24秒775の金井亮忠選手(#72 チームNATS・日本自動車大学校リーフ)と続く2番手は1分26秒464でレーサー鹿島選手(#88 東洋電産LEAF)というフロントロウに2台のリーフが並ぶという展開となった。

JEVRA6_104決勝は15時37分にスタートとなった。5番グリッドから榊原康伸選手選手のテスラ ロードスター(#9 TAUS東京自動車大学校TESLA)が飛び出して、一気にリードして、後続との距離を離していく。このトップのテスラを追いかける金沢秀好選手のトヨタ86コンバートEV(#39 ウェルマー☆ビルズ☆FT86EV)との差は一時25秒近くまで拡がってしまう。

JEVRA6_106それでも、レースも中盤を過ぎ、テスラはペースを落とし、86EVはそのテスラを射程圏内に捉えたものの最終ラップ最終コーナーまでテスラの快走は続き、このままテスラの優勝に見えたのだが、なんと最後のストレートで86EVがフル加速し、一気に横に並び、なんとゴールライン直前で前に出てそのままチェッカーとなった。打倒テスラを掲げて車両を進化させてきた86EVのチームである繁原製作所の面々は「昨年のリベンジができた! 雪辱を晴らすことができました」と喜ぶ。JEVRA6_108実はちょうど一年前の2014年のJEVRA最終戦、この同じ袖ヶ浦でのレースで、最終ラップ最終コーナーでバッテリー切れを起こした86EVは、なんとか惰性で走行してチェッカーを受けたのだが、そのチェッカー直前に2番手を走行していた榊原テスラがこれをパスして優勝していたのだ。まさに今回最終ラップで仕掛けた、というわけだ。 ちなみにこの86EVは今シーズン負けなしの5連勝でEV-CLクラス・チャンピオンとなった。

JEVRA6_103この2台の後に続くのはEV-3クラスの日産リーフなのだが、このリーフの集団はレース序盤からEV-2クラスのBMW i3も取り込んで10台もの大集団となって走行を続けた。このリーフ集団の中でのトップは何度も入れ替わるものの、終盤になると金井選手と鹿島選手が飛び出す形となり、最後は金井選手がこれに競り勝って、見事優勝。JEVRA6_107今シーズン欠場のレースもあったため、シーズン5勝であるが、EV-3クラスチャンピオンを獲得。金井選手にとっては連勝記録を12と伸ばす形となった。

  

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