富士重工の2015年度上半期の自動車販売実績に注目!

富士重工の2015年度上半期の自動車販売実績に注目!

北米を中心とした世界市場で好調なスバルの弱点

 自動車メーカー各社から、2015年9月の生産・販売・輸出実績の速報が出されている。2015年度上半期(4月〜9月)の実績が見えてきたことになるが、ここではスバルを世界的な信頼のブランドへ育て上げている富士重工業の数字に注目したい。

アウトバック
アウトバック

 北米での好調ぶりで知られるスバル・ブランド。その中心となっているのは現地生産のアウトバック。スバルの海外生産(実質的には北米がほとんど)の数字を見ると、2015年9月は2万1182台で前年同月比1.1%増、なんと15ヶ月連続の前年同月比超えとなっている。

 さらに2015年度上半期での海外生産を見ると、11万1874台で前年同期比21.5%増。北米での好調ぶりは数字からも明らかだ。

 また、北米ではアウトバックと並んで人気モデルのXVクロストレック(日本名:XV)は国内生産の輸出モデル。

スバルXV
スバルXV

 そうした輸出の好調もあって、国内生産も9月単月では6万3153台と前年同月比1.2%増であり、2015年度上半期では34万7771台と前年同期比で1.1%の増加。グローバル生産は69万6617台で、前年同期比7.6%増となっている。

 そうして北米を中心とした世界市場で好調なスバルだが、国内販売は9月単月では全体で1万4995台と前年同月比23.5%減という厳しい状況だ。OEMの軽自動車を除くと1万1412台で、前年同月比24.8%減と大幅に失速している。

 また、上半期の国内販売は6万8335台と前年同期比で6.8%減。軽自動車を除くと5万842台と前年同期比11.7%減となっている。国内が減速している最大の理由は、2014年6月にブランニューモデルとしてスマッシュヒットを放ったレヴォーグの受注が落ち着いたためなのは間違いない。

レヴォーグ特別仕様車
レヴォーグ特別仕様車

 上半期の輸出は28万3937台と前年同期比8.6%増となっていることもあって、国内販売の影響で国内生産が減少していないので見えづらいが、海外市場と日本市場のギャップの大きさは気になる。

 ちなみに、スバルと国内でのブランドイメージが似ているマツダの2015年度上半期の数字を見ると、国内生産は47万6968台で前年同期比2.3%増、国内販売は12万196台で前年同期比32.9%増と大幅に伸びている。ちなみにグローバル生産台数は76万7685台で、こちらも前年同期比15.4%と好調だ。マツダの場合はデミオのヒットが影響しているとはいえ、国内外でバランスのとれていることが見て取れる。

 たしかにグローバルで見れば好調なスバルだが、その海外市場にしても北米依存型となっているのは、現時点ではポジティブかもしれないが、リスキーな状況ともいえる。国内では最新バージョンの先進安全システム「アイサイトver.3」を拡大展開するなど勢いを感じさせるスバルだが、数字を見ると国内市場での減速を止めることが、次のステップへ向かうために必要だと感じられるのである。

 そのための一手となると思われるのがニューモデルの投入だ。第44回東京モーターショーにデザインコンセプトが発表されるという次期インプレッサの仕上がりに注目したい。

  

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