パイクスピークに挑んだホンダの研究開発車両は来年も参戦か?

CR-Zの中身は4モーター駆動の怪物EVマシン!

 ホンダミーティングでは、ちょっと変わった車両にも試乗する機会が設けられた。その一つが、今年のパイクスピークに参戦した「Electric SH-AWD with Precision All-Wheel Steer」である。

HM2015_3Motor003パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムは、標高2862mのスタート地点から標高4301mまで全長約20kmのコースには、156のコーナーがあり、平均勾配は7%を超える。これを駆け上がり、誰が最速かを競うもので、2015年の第93回大会は6月28日に開催された。
HM2015_3Motor001このパイクスピークに本田技術研究所が持ち込んだのが、CR-Zをベースに仕立てられた「Electric SH-AWD with Precision All-Wheel Steer」。HM2015_3Motor006研究開発車両ということで、エキシビジョン・クラスに参戦。全日本ジムカーナ等で活躍し、過去にはスーパーGTのGT300クラス3年連続チャンピオンを獲得するなど輝かしい経歴を持つ山野哲也選手が乗り込み、決勝では10分23秒829という素晴らしい成績で初パ イクスでクラス優勝(総合14位)を飾っている。

 CR-Zがベースだが、4つのモーターを搭載した完全な電気自動車、EVである。その車両名にもあるように、歴代レジェンドで採用してきたSH-AWD(Super Handling All-Wheel-Drive)をベースにした最新の駆動配分技術、そして次世代の操舵技術を融合させた開発車両である。リアが極端にワイドなのは、そのレジェンドのユニットをそのまま移植したからである。

HM2015_3Motor007実際に試乗できたのは、このレースに出場した車両ではなく、ひとつ前の試作車という位置付けのもの(実際の車両製作においては、原理証明車-魅力証明車-性能証明車という製作を展開しているが、その魅力証明車での試乗。ちなみにパイクスピークに出場したのは性能証明車にあたる)。

HM2015_3Motor002よく曲がるのにしっかり安定していて、クルマを操る楽しさと安心感に驚く。リニアでダイレクトな感じと圧倒的な加速感と旋回性能は4輪へ自在に駆動力を配分できるこの電気自動車ならではだという。

 関係者は、今回のパイクスピークへの出場は、研究開発の延長線上の活動としてのものだったが、若手技術者の育成にも大いにつながったとしている。今後もこの出場を継続していけたら、という発言に、取材する側としても大きく期待したい。

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