[第44回東モ情報36]日産・謎の出展車は「自動運転コンセプトカー」!

[第44回東モ情報36]日産・謎の出展車は「自動運転コンセプトカー」!

2020年に実現させると宣言した、日産の自動運転の方向性を示すモデル

 リーフやe-NV200など、電気自動車の普及に貢献した日産自動車。次は自動運転車の実用化でリードするべく、最新の人工知能(AI)を統合した自動運転技術を搭載する「ニッサンIDSコンセプト」を東京モーターショーで世界初披露した。

リーフの進化系とも見える、流麗なハッチバックボディ
リーフの進化系とも見える、流麗なハッチバックボディ

 2013年8月にカルロス・ゴーン社長兼CEOが「2020年までに革新的な自動運転技術を複数車種に搭載予定である」とコメントし、実現に向けて日産自動車は技術開発を進めてきた。
あるときはアクティブに運転を楽しみ、そしてあるときには運転から開放され、より創造的な時間を楽しめるものこそが日産自動車の自動運転だという結論に達し、この思想を実現するために掲げたのが「ニッサン・インテリジェント・ドライビング」というコンセプト。それを具現化したのがニッサンIDSコンセプトである。

現在、現行のリーフにて先行実験をしているという60kWhバッテリー
現在、現行のリーフにて先行実験をしているという60kWhバッテリー

 パワートレインはEV(電気自動車)、現在開発中という60kWhという大容量バッテリーを搭載している。
このクルマの特徴は、MD(マニュアルドライブ)モードとPD(パイロットドライブ)モードのふたつが用意されていること。注目の自動運転であるPDモードは、人工知能がステアリングの切り方、アクセルの踏み方、ブレーキを踏み始めるタイミングなど、ドライバーの癖を学習。

 ドライビングの好みは千差万別のため、乗車するドライバーのリズムをコピーすることで、まるでオーナー自身がステアリングを握り、運転しているような感覚が味わえる。
ドライバーがステアリングを握り運転するMDモードでも、車両が多くのセンサーでまわりの状況をモニタリングして走りをサポートする。
万が一の危険が差し迫っても、クルマが最適な回避方法をアシストするため心地よいドライビングを体験できるのだ。

 


ボディサイズは全長4470×全幅1880×全高1380mm、ホイールベースは2800mmという。フルカーボン製ボディのエクステリアはEVらしいクリーンさ、清潔さを表現している。
自動運転車であることを歩行者やほかのクルマにアピールするため、光とメッセージで自車をアピール。ボディサイドにはインテンション・インジケーターと名付けたLEDラインが入り、クルマの周囲に人がいるとその部分が赤く光り、クルマは人がいることを認識しているとアピールする。インパネ前部に配置する外向きディスプレイは、「お先にどうぞ」などの意思を伝えるメッセージが流れる。

駐車中するだけで充電が可能になる、非接触充電も開発中
駐車中するだけで充電が可能になる、非接触充電も開発中

 ロングホイールベースという恩恵もあり、ハッチバックでありながら大人4人がゆったりくつろげる空間を実現。さらに、自動運転時は前後のシートが左右それぞれ内側へ少し回転し、インパネからはステアリングが姿を消し、大型モニターが現れる。これにより、乗員がリラックしてドライブを楽しむことができる。

 そのほか、スマートフォンによる遠隔操作で自動的に駐車できる技術や、車両バッテリーへの非接触充電など、電気自動車の未来形を具現化しているのがニッサンIDSコンセプト。日産が示す新たな可能性に注目したい。

 (文:CARトップ:原田貴俊)

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