東京モーターショー2015の折り返し日を迎えての考察
文化の日に今期ショー初の入場者数10万人は越えたが…
10月30日から開催されている第44回東京モーターショーは、11月3日の文化の日の祝日を終えて折り返し日となったことで、会期前半を終了した形となった。
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今回の全会期は10月30日から11月8日までの10日間なっており、10月30日~11月3日までの5日間は東京モーターショーの前半戦となる。11月2日だけがあいにく終日雨模様となってしまったが、ここまでの会期前半はおおむね天候に恵まれ、総入場者数は41万9700名と発表されている。残る会期の11月4~6日の平日は6〜8万人レベルで推移すると予測される。となると最終の週末に10万人レベルで推移したとしても、今回の東京モーターショーの入場者数は80~85万人ほどと予測され、前回の第43回の入場者数90万人には到達しない。平日の三日間でどこまで入場者数を伸ばせるのか、後半戦の巻き返しに期待したいところだ。
東京ビックサイトという都心からアクセスのいい利点やワールドプレミアやジャパンプレミアの数の多さを考慮に入れれば、数的にはやや残念な形になるかもしれない。ただ、入場者数は確かにひとつの人気のバロメーターではあるが、今回の東京モーターショーがどれほど来場者の印象に残ったのかも気になるところだ。
少子化と人口減という未来が予測されている日本で、ただ単に数を追うだけではなく、いかに来場者の心に残るショーに仕立て「クルマ離れ」を食い止めることができるのかが、次回以降の課題となるのかもしれない。
ちなみにここ数年の入場者数の推移は以下の通りとなっている。
開催年 | 回数 | 会期 | 期間 | 会場 | 出展社数 | 出展車数 | 入場者数 |
2003 | 37 | 10.24?11.05 | 13日間 | 幕張 | 268 | 612 | 1,420,400 |
2004 | 38(商用) | 11.02?11.07 | 6日間 | 幕張 | 113 | 206 | 248,600 |
2005 | 39 | 10.21?11.06 | 17日間 | 幕張 | 239 | 571 | 1,512,100 |
2007 | 40 | 10.26?11.11 | 17日間 | 幕張 | 241 | 517 | 1,425,800 |
2009 | 41 | 10.23?11.04 | 13日間 | 幕張 | 109 | 261 | 614,400 |
2011 | 42 | 12.02?12.11 | 10日間 | 東京ビッグサイト | 174 | 402 | 842,600 |
2013 | 43 | 11.22?12.01 | 10日間 | 東京ビッグサイト | 178 | 426 | 902,800 |