圏央道の埼玉エリア全面開通で東名〜東北道移動が新幹線より速い!

圏央道の埼玉エリア全面開通で東名〜東北道移動が新幹線より速い!

カーナビのアップデートで圏央道利用はより早く便利に

 10月31日、圏央道(首都圏中央連絡自動車道)の桶川北本IC(埼玉県桶川市)~白岡菖蒲IC(埼玉県久喜市)間の10.8kmが開通した。

 これで埼玉県内の圏央道が全面開通。東名高速、中央道、関越道、東北道の四つの高速道路が、圏央道で結ばれ、首都高など都心部を経由せずに、行き来できるようになった。
さあ、これでクルマの流れが、どう変わり、どれだけ利便性がよくなるだろうか?

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圏央道は埼玉県全線開通でより便利になった。東名の海老名の圏央道入り口渋滞も10月30日から、海老名ジャンクションのランプウェイの2車線(暫定)運用がはじまりスムーズに流れるようになった。

 というわけで、NEXCO東日本の“ドラぷら”を使って、ちょっとシミュレーションを行ってみた。
設定したのは、次の条件。11月11日、午後1時に厚木インターを出発し、宇都宮を目指すルート。
“ドラぷら”の推奨ルートは、当然、東名高速 厚木IC→海老名JCT→圏央道→久喜白岡JCT→東北道 宇都宮IC。

 距離は176.4kmで、料金はETCで5360円(普通車)。
気になる所要時間は、通常時間で2時間2分、渋滞考慮時間でも同じく2時間2分で、到着時刻は15時02分と出た! これはけっこう好タイムでは?

 比較のために、電車の所要時間と比較してみよう。
小田急線の厚木駅を、同じく11月11日、午後1時スタートで、JR宇都宮駅を目指すとどうなるか。
インターネット(Yahoo!路線情報)の乗換案内によると、小田急 厚木駅→新宿駅→JR湘南新宿ライン→JR大宮駅→東北新幹線→JR宇都宮駅が、最速ルートで、到着時刻は15時26分(IC優先で4274円)。乗車時間は1時間39分だが、乗り換えロスなどを含めたトータルの所要時間は、2時間5分で、圏央道経由のクルマの方が、新幹線を使った鉄道よりも、24分リードで圧勝!!

「新幹線より速いなんて、やっぱり凄い。圏央道バンザーイ」と叫びたいところだが、ちょっと待って……。

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Googleマップでは圏央道経由のほうが時短できると表示。アプリやカーナビによって所要時間は異なる

 もう一歩踏み込んで、圏央道の新区間が開通する前の最速ルート=東名高速 厚木IC→首都高3号→大橋JCT→首都高中央環状線→江北JCT→首都高川口線→東北道 宇都宮ICで、同じ条件で調べてみると、なんと所要時間は、通常時間・渋滞考慮時間共に、圏央道ルートとまったく同じく、2時間2分!!

 なんで? と気になって細かく見ると、走行距離は177kmと、圏央道ルートよりわずかに0.6km長いだけで、しかも通行料は、5260円(ETC) と100円安い……。
えっ、それじゃあ圏央道効果は……、などと言わないように。

 今回の開通で、都心へのクルマの流入量が確実に減り、渋滞緩和効果はかなり期待できるはず。とくに週末などは、東名高速、中央道、関越道、東北道のどの高速道路利用者にとっても、メリットは大きいだろう。
最新のカーナビや、スマホで利用できるグーグルマップスなどのルート案内は、1分単位で最速ルートを表示する機能があるので、選択できるルートが増えることは大歓迎。

 逆に言えば、圏央道の埼玉県内全開通は大きな道路事情の変化なので、カーナビ・データのアップデートは必須といえる。 圏央道は延長約300kmの計画。今回の開通で、そのうちの約250kmが利用可能となった。
残りの約50km、とくに茨城県エリアの境古河IC~つくば中央ICも、平成27年度中の開通予定だったが、NEXCO東日本のHPの開通予定区間のページを見ると、具体的な日程は未掲載で、「開通時期については検討が必要です」という注釈が……。

カーナビちなみに、同ページを見ると、関越道と中央道を結ぶ、東京外環道の中央JCT~大泉JCTの10km区間は、「東京オリンピック・パラリンピック開催までの開通の可能性について、関係機関とともに検討していきます」となっている。
また、同じく東京外環道の三郷南~高谷JCTの16kmは、2年後の平成29年度の開通予定と記されている。

 これらの環状線が開通して、きちんと機能すれば、首都圏、都市部の混雑緩和はかなり進むと思われる。
渋滞は、経済損失が大きいだけでなく、環境面でも大敵。前記の「開通予定区間」のページをときどきチェックしながら、一日も早く開通することを期待しよう。

ドラぷら公式ホームページ

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