[ライバル比較]ディーゼル6台の1400km走行で分かった気になる実力 (1/4ページ)

[ライバル比較]ディーゼル6台の1400km走行で分かった気になる実力

東京から岡山までの高速道移動で予想外のディーゼル燃費

 一度乗ったらガソリンエンジンには戻れないともいわれるほど魅了する実力を備えるクリーンディーゼルは、主戦場の欧州ではガソリンエンジンを実売で超える存在に成長した。次世代パワートレインとしてハイブリッドが主流の日本でも、シェアを伸ばしていくだろう。そんなクリーンディーゼル車を6台集めて恒例のロングツーリングテストへ。

035

 カテゴリー、キャラクターも異なるクルマたち。まずはディーゼルがもっとも得意とする長距離移動、高速道路移動はどうか。

 XC60はアクセルを踏んだ際に回転振動を感じるが適度な静けさとディーゼルらしい豊富なトルクで速度コントロールがしやすい。エコプラスモードではアクセルオフ時にコースティング機能も付き燃費に貢献。ドシッと安定している4WD、視点の高さで交通を先読みしやすく運転がラクだった。

 静かさや回転振動の少なさでは218dがトップ。8速ATの変速はスムースで加速も滑らか。コースティング機能もありパワートレインにおいてはパーフェクトだ。218dはFF駆動も関与し、風の影響やわだちなど、外乱の影響を受けやすかった。

 道なき道を走れる走破力のランクルプラド、ボディにはラダーフレーム特有のプルプルとした車体全体の振動あり。ディーゼルの音もハッキリ伝わってくるが、プラドはそれらの特徴が好印象だ。

低回転に強力なトルクを発生し重いボディをものともしな い。ゆったりクルージングして流すのも似合うクルマだ
低回転に強力なトルクを発生し重いボディをものともしない。ゆったりクルージングして流すのも似合うクルマだ

 CX-5の低圧縮で仕上げられたエンジンは、最新クリーンディーゼルエンジンのなかでも特徴的。軽やかにヒュンヒュンと回り追い越し加速時の反応も優れる。乗り心地ではリヤからの突き上げがあり、路面のつなぎ目、凸凹や起伏などを伝えすぎる硬さがやや目立つ印象だ。

 静かさや振動の少なさ、そして乗り味の完成度、どの要素もトップに値する実力を備えているE220ブルーテック。

599万円とEクラスでもっと安いエントリーディーゼルがE220。高速 巡航での快適さはさすがのひと言
599万円とEクラスでもっと安いエントリーディーゼルがE220。高速巡航での快適さはさすがのひと言

 が、中回転から上の回転の伸び感、100km/hあたりの加速力にやや鈍さがある。この先を望むならV6クリーンディーゼルを搭載したE350ブルーテックがある……そんなメッセージが見え隠れする。

 デリカD:5の適度な回転振動や音は、力強い加速を肌身で感じられる要素だ。ミニバンでありながら横風や外乱にも強い。移動中に遭遇したゲリラ豪雨のなかでも4WDにすると、圧倒的な安定感と安心感があった。

?ミニバンのディーゼルモデルとして唯一無 二の存在感を示すデリカ。ノイズは大きめだ が、逆にそれが個性を強めているともいえる
ミニバンのディーゼルモデルとして唯一無二の存在感を示すデリカ。ノイズは大きめだが、逆にそれが個性を強めているともいえる

 やはり岡山は遠い。東京からひたすら西を目指し、デリカD:5の燃料ランプが点灯し607km走ったところで給油、プラドも同時に給油した。タフさを基本にディーゼルエンジンを活用する両モデルは仕方のないところ。燃費はけっして悪くないが燃料タンクが小さめのため、680kmでランプが点灯したCX-5と、残り少なかった218dを給油。旅路の半分を終えた時点で、E220とXC60の残量は半分を少し割った程度。この2台は燃料タンクの大きさと燃費のよさで、このまま西を目指せば九州まで無給油で行けそうだ。

画像ギャラリー