カメラ型サイドモニター認可はドライバーにメリットある!? (2/2ページ)

ミラーをカメラにするメリットは大きく3つある

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メルセデス・ベンツ「F015ラグジュアリー」。このコンセプトカーのようにボディ外部に突起の無いスッキリとしたデザインのクルマの登場が期待できる。歩行者や自転車などとの接触事故の軽減も期待できる

 ひとつは、空力性能。物理的に映し出す必要のある鏡と違って、コンパクトなカメラを仕込むだけでいいので、ボディから突起を最小限にできる。これは高速走行での空気抵抗減におおいに役立つのだ。

 2つ目は、ドライバーの負担減。ドアミラーよりフェンダーミラーのほうが、視線移動を少なくできるという話は耳にしたことがあるだろうが、カメラを使ったシステムであればモニターの配置は自由度が高く、より視線移動を少なくすることができるのだ。

 3つ目が死角の解消。準ミリ波レーダーを使って、高速道路などで左右から接近する車両の存在をアラートで知らせる機能は増えてきているが、これはミラーの特性によって生まれる死角をカバーするための機能。カメラを使えば、そうした死角を低減することも可能になることが期待される。

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アジアで一番人気のあるスーパーGTレースでは当たり前となっている液晶モニターと後方向けのカメラとの組み合わせによるルームミラーの代替品。写真は日産の「スマート・ルームミラー」ですでに実用化されている

 もちろん、電気を使ったパーツなので万が一の故障で後方確認ができなくなることも心配されるが、バックモニターなどでの実績を考えれば、車載カメラというのはある意味で枯れた技術であり、心配するほどの故障頻度はないだろう。むしろ、ボディから飛び出していないぶん、ドアミラーをぶつけて割ってしまうより、トラブルの種は減っているといえるかもしれない。

 ちなみに、ルームミラーに関しては、すでに日産自動車が「スマート・ルームミラー」という商品名で、カメラと液晶モニターによる置き換えを実用化している。とくに3列目シートのあるミニバンなどでは乗員が視界を遮ってしまうので、後方をカメラで確認するというのは合理的。また、防眩機能も高めることができるというメリットもある。

 ドアミラーがカメラに置き換えすることが認可されれば、後方視界におけるミラーからカメラへという流れは、ますます加速することだろう。

日産自動車 スマート・ルームミラー

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