[ライバル比較]軽自動車の個性派ハスラーとキャストのガチ対決! (1/2ページ)

[ライバル比較]軽自動車の個性派ハスラーとキャストのガチ対決!

ハスラー vs. キャストという似て非なる二台の違いとは!?

 丸さを強調したスタイリングやライトなど、遊び心が全身から感じられるダイハツ・キャスト。真っ向ライバルと目されるスズキ・ハスラーと一体どこが違うのか? 軽自動車の個性派二台を比べてみるといろんなことが分かってきた!_M5_0794

 ダイハツのクルマ作りが変わってきている。ベース車両は共通としながらデザインや仕様を差別化して、オーナーの満足度を向上させる手法を採用し始めたのだ。これはコペンから始まった手法だ。今回の新型車キャストは、コペンよりさらに積極的。なんとアクティバ/スタイル/スポーツという3タイプの仕様違いを用意してきた。その作りから、実用性はムーヴに任せて、キャストではストレートに遊び心や走りを求めた方向とした。
たとえばスクエア基調でエッジの効いたムーヴと比べると、室内高は35mmほど低く、室内長も75mm短くなっている。これは丸み基調のかわいらしいテイストに合わせて、リヤハッチの傾斜を強めるなどデザイン性を求めた結果だろう。デザインだけの違いなら、3タイプは見た目の好みで選べばよいが、ダイハツは丁寧に乗り味まで3車3様の設定を施した。

「アクティバ」は、誰にでも強くお薦めしたくなる味付けで、遊び心が溢れるSUVテイストだ。この「アクティバ」は実売数で「キャスト」の半分を超える割合で選ばれているという。フォースコントロールと称するムーヴで大躍進させた好評のボディとサスペンションを使っており、走りの全般的なテイストはガッチリ感が高い。サスペンションが機能的に動いて路面を的確に捕まえ、ハンドル操作に正確な反応を示すうえに車体の無駄な動きもない。走行振動も少なく安心できるし、快適性も高い。しかも、SUVキャラを求めた最低地上高180mmを確保するため、「スタイル」と比べるとタイヤで10mm、足まわりで20mm、合計30mm車高を上げているが、グラッと動く腰高な感覚などがいっさいないのが好印象。むしろ足が余裕をもってストロークすることで、路面の凸凹の吸収率がとてもよく、後席に乗るならアクティバを選びたくなる。あえて気になる要素を挙げると、走行音が若干大きいことと、ハンドルのセンター付近の手応えが薄い程度だ。

 これらの要素を求めるなら「スタイル」を選ぶのがいい。しかし、そこにはひとつ注意が必要だ。というのも、スタイリングこそ都会派にお薦めな感じで、女性にも乗ってもらいたいテイストだが、その走りはECOタイヤながらかなりスポーティ。なにせムーヴのカスタムRSと同様の足まわりの味付けが施されているからだ。CVTの稼動音が若干大きいのが気になったが、それ以外はカーブもガンガンに攻め込めるスポーツモデルとしても完成度は高い。もちろん街なかでの乗り心地も確保はしているが、市街地の乗り心地優先というわけではない。

 そして「スポーツ」となると、さらに「スタイル」のバネを10〜20%高め、ダンパーと呼ばれるショックアブソーバーも固めにセッティングされている。だから「スタイル」でも硬めだった乗り心地だが、「スポーツ」は確かに硬いがドイツ車のような(!?)上質なものだ。段差など乗り越えた時のショックは角が取れ丸められた、心地よい硬さが持ち味。「スタイル」や「アクティバ」なども奥行き深い操縦性と抜群の安定感を持っているが、「スポーツ」はその資質をさらに上質に仕立てられた印象だ。

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