自動車メーカーはエコプロダクツ展で子どもたちにエコをアピールできたか?

自動車メーカーはエコプロダクツ展で子どもたちにエコをアピールできたか?

子どもにわかりやすいECO活動だがインパクトに欠けていた!?

 環境ビジネスからエコなライフスタイルまで、あらゆる情報が集まる日本最大の参加体験型環境イベント「エコプロダクツ 2015」が12月10日(木)~12日(土) 、東京ビッグサイトで開催された。今回で17回目を数える今回は、「わたしが選ぶ クールな未来」というタイトルで、3日間で16万9118名の来場者を数えた。

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EcoProduct2015この展示会は、環境学習のため約2万人の児童・生徒が学年、クラス単位で来場する。もちろん学校とは関係なく親子単位での来場もあり、各社のブースでは子ども向けの解説に力を入れた展示が多いことも特徴のひとつだ。ブース内の各展示を回って設問に答えノベルティをもらえるクイズラリーや、ブース内のスタンプを集めたり、協力各社の複数のブースを横断的に回ってスタンプを集めるようなスタンプラリーの類がわんさか行なわれる。

 スタンプを探して会場内を駆け回り、帰りには、グッズと資料の入った大量のエコバッグを抱えて帰る子どもたちを見かけるにつけ、本当にエコなのか? という疑問がわいてきてしまうこともある。

 さて、この展示会に自動車メーカー各社も出展している。今回は、そのブース内容を振り返ってみたいと思う。将来を担う子どもたちに、各メーカーのエコ活動とそのメッセージは伝わったのか?

Toyotaトヨタは、燃料電池車MIRAIのカットモデル、そしてトヨタのパーソナルモビリティi-ROAD、さらには登場したばかりの新型プリウスが登場。燃料電池車の仕組みやパーツの解説などのモデルを展示し解説をしていた。

Honda001Honda003ホンダブースでも燃料電池車押しだ。クラリティ フューエル セルを展示し、さらには、外部給電用インバータ「Power Exporter 9000」、そしてV2H対応DC普通充電器「Honda Power Manager」を展示。ホンダの工場や研究所などでの森づくりの取り組みである「HondaWoods」の解説、さらにはツインリンクもてぎにある「ハローウッズ」で採れた木材を使用したクリスマスオーナメントの制作ができる「子どもクラフト体験コーナー」も登場していた。

Honda002そのホンダブースのすぐ横に隣接している水素社会ブースでは、ホンダのスマート水素ステーション(SHS)のモックアップモデルも展示されていた。

  

folkliftさらに、この水素社会コーナーでは豊田自動織機が製造し実証実験中の燃料電池フォークリフトも展示されていた。このフォークリフトの燃料電池の心臓部はひと世代前のユニット類で構成されており、関係者によると2016年にはMIRAIに使用しているFCスタックなどのユニットを搭載した新モデルで実証実験をスタートさせるとしている。

Mitsubishi001

 三菱自動車ブースでは、アウトランダーPHEVの駆動用バッテリーから取り出した電力を、家庭のエアコンや大型冷蔵庫などへ給電できるV2H(Vehicle to Home)システムを使用した「クルマの停まっている時の価値」を提案。さらに電気自動車およびハイブリッド車への理解を深めるための講義式のクイズも開催。

  

SUBARU001SUBARU002富士重工業ブースでは、インプレッサ SPORT HYBRIDを展示。パネルで国内外のゼロエミッション活動や森林保護活動の取り組みを解説。そしてタイヤチップを再資源化した舗装材の紹介を行っていた。

  

MAZDA001MAZDA002マツダブースには、エコカーとしてクリーンディーゼル車が登場するかと思いきや、先日日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したロードスターが登場した。そのテーマは軽量化。先代ロードスターのフロント・バンパーと最新ロードスターのフロント・バンパーを持ち込み、実際バンパーを持ち上げて重量の比較をしたり、ロードスターのシートのカットモデルも展示し、軽量化することで燃費を良くし地球環境を守るという展示内容となっていた。

DMC001今年の自動車メーカー各社の展示はいずれも子どもにもわかりやすい内容落ち着いた展示であった。しかし、この10月にお披露目され、このエコプロダクツ2015にも登場となったごみをリサイクルした燃料で走るFUKU-FUKU×BTTF GO! デロリアン走行プロジェクトの「デロリアン」のような注目の高さもなかった。次回は大人も子どもも楽しめる、そんなクルマのブースが出てくることを期待したい。

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