[自動車博物館探訪]ドイツ・シュトゥットガルトのポルシェ博物館:レーシングマシン② (1/3ページ)

[自動車博物館探訪]ドイツ・シュトゥットガルトのポルシェ博物館:レーシングマシン②

往年のレーシングマシーン一挙公開はWEB CARTOPだけ!

 世界の自動車博物館巡りの4回目は、ポルシェ博物館の中でも映画「栄光のル・マン」に登場したポルシェ917Kなど25台を一気に紹介したい。

 第4回は3つのテーマ:●ARA 917/●PORSCHE ENGINEERING/●MOTORSPORTに展示されているモデルの登場となる。

ARA 917
ARA917、英訳するとERA917で、要は917の時代、ということになる。ポルシェのレーシングマシン、いやレン・シュポルトと言えば956/962Cを筆頭に様々な名車が思い浮かぶが、様々なシーンで活躍した、となるとやはりその最右翼は917、ということだろう。

・1969 Porsche 917 PA Spyder
917シリーズの中で、特異な存在が1969年のPAスパイダーこと917/16。北米を転戦するCan-Amシリーズ参戦に向け開発した水平対向16気筒を搭載。ただしターボ技術の発達で、よりコンパクトでよりパワフルなエンジンが開発され、実戦投入されることはなかった。

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1969_Porsche_917_PA_Spyder_IMG_1535

・1970 Porsche 912/4.5 Engine for 917 KH Coupe
その水平対向16気筒の出番を奪った張本人が、このエンジン。5.4リッターの12気筒…水平対向ではなく180度のバンク角を持つV型エンジンに、シングルターボを組み合わせて1200馬力を絞り出しているから、大きくて重い16気筒には最初から勝ち目はなかった。1970_Porsche_912・・・・_Engine_for 917_KH_Coupe_IMG_1534

・1970 Porsche 917 KH Coupe
グループ4規定が緩和(最低生産台数が50台→25台)された1969年にデビューした917。当初、ベースモデルは単に917と呼ばれていたが、翌70年からは917KH(Kurz Heck=ショートテール)と呼ばれるようになった。ガルフ・カラーに塗られた写真の個体は71年のスパ1000km優勝車。1970_Porsche_917_KH_Coupe_IMG_1537

・1971 Porsche 917/20 Coupe
1971年シーズンに向けて空力を徹底的に追求した実験的なマシンが917/20。少し大柄になったことで“ブタ”とのニックネームがつけられたが、ワークスはそれを逆手に取り、ボディをピンクに塗って各所に豚肉の部位を書き込んで同年のル・マン24時間に参戦、人気を呼んだ。1971_Porsche_917_KH_Coupe_IMG_1544

・1971 Porsche 917 KH Coupe
Pink Pigが話題を呼んだ1971年のル・マン24時間レースにポルシェは都合3種類の917を投入した。白地にマルティに・ストライプの入った22号車はショートテールの917KHで、マルティに・レーシング=ワークスから参戦し見事優勝を飾っている。

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・1971 Porsche 917 LH Coupe
もう一つのタイプが917LH(Lang Heck=ロングテール)と名付けられたル・マン用の本命。テール部分を延長し、低い位置にリアウィングをマウント。ダウンフォースを確保したままドラッグの低減を図るデザインで事実ポールを奪ったが決勝ではエンジントラブルでリタイア。1971_Porsche_917・・0_Coupe_IMG_1542

・1973 Porsche 917/30 Spyder
北米を転戦するCan-Amシリーズの1973年シーズンに向けたニューマシンが917/30スパイダー。前年度にデビューしたターボ装着の917/10の後継モデル。ターボ(ドイツ語ではKompressor)を示すKを着けて917/30Kスパイダー、と呼ばれることもある。1973_Porsche_917・・0_Spyder_IMG_1545

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