近年の日本を代表する名車として筆頭に挙げられるのはやはり日産を代表するスカイラインGT-Rだ。中でも根強い人気を誇るのが、1989年にデビューしたR32型だ。このR32型を中心に、これからGT-Rライフを楽しみたい人のために数回に分けて情報をお届けしていきたい。

唐突だがR32型スカイラインGT-Rは平成生まれで最も輝いていたクルマの1台であることは間違いない。平成元年に当時、国内最高峰のツーリングカーレースである「グループA」で勝利するために生まれたクルマであり、実際のレースでもカテゴリーそのものが終わる1993年まで4年間負け知らずの29連勝。またチューニング業界でも、それまで現役だったチューンドカーを一気に過去のものにしてしまうほどの速さとインパクトを与え、どんなカテゴリーでもGT-Rでないと勝てない、というイメージをR32型は各業界、クルマ好きに強くイメージ付けた。しかも、26年が経過した今、各部に古さは感じさせるものの、速さでは今も現役。並みの現役スポーツモデルでは太刀打ちできないほどの性能は健在だ。
R32型GT−Rは当時の国内最高峰レースであるグループAで参戦4年間29戦負け知らず! その強さと速さを国内外にアピール。GT-Rファンを魅了した
レースに勝つために投入されたスーパーウェポンにチューニング業界も注目。
登場から20年以上が経過した今も現役。多くのオーナーに愛され続けている
画像はこちら そうしたバックボーンもあり、今なお市場では人気が高く、当時のスポーツモデルが軒並み姿を消す中、数多くのクルマが現存し、中古車としても高値で取り引きされている。最近では当時を知る40代以上だけでなく、20〜30代が購入するケースも多く、購入希望者もあとを絶たないのだ。第1回はその中古車購入から話を初めたい。