[自動車博物館探訪]マトラ意外に思いつかない世界観のコンセプトカー (1/3ページ)

[自動車博物館探訪]マトラ意外に思いつかない世界観のコンセプトカー

今見てもMATRAデザインは、斬新で新鮮!

 フランスにあるマトラ博物館のその①では1969年までのレーシングカーを紹介をし、マトラ博物館その②では1970年から1994年までのレーシングマシンを22台紹介した。そして今回はマトラが手掛けたコンセプトカー編をお届けしたい。マトラの独特な魅力的な世界を楽しんで頂きたい。

コンセプトモデル計23台
まるでデザイナーのスケッチブックをそのまま具現化したようなものから、ショールームに市販モデルとして並べても何ら違和感のないくらい完成度の高いモデルまで、一口にコンセプトカーといってもまさに様々。それでも見ているだけでワクワクしてくるのはすべてに共通している。

1974 Matra Bagheera“U8”Étude M 560
ポルシェに対抗するようなフレンチGTを計画していたマトラは、シムカの1.3リッターエンジンを2基組み合わせてU型エンジンを制作しようと思い立った。そのプランに則って開発が進められ試作したエンジンは168馬力を発生し、搭載したテストカーは最高速度230km/hを達成。だがオイルショックにより、計画は頓挫してしまった。

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1974_Matra Bagheera“U8”Étude M 560_IMG_30701980 MS 15
クライスラー傘下にあった頃、マトラはライバルだったルノーの5ターボに対抗するモデルを計画していた。それはムレーナ用の1.6リッターエンジンを、よりコンパクトなボディに搭載するというもので、そのために試作されたモデルがMS15。まだモックアップの段階だが、35年も前の習作とは思えないほど、今見てもモダンで新鮮だ。1980_MS 15_IMG_3072

1981 P 18 Étude
エスパスの原点が、このP18プロジェクト。欧州クライスラーの発案にマトラが参画、プロジェクトが進められたが、欧州クライスラーを買い取ったプジョーがプロジェクトを中止。デザインの権限を持っていたマトラが、それまでライバルだったルノーに提案してプロジェクトを再スタートさせた、という経緯があった。1981_P 18 Étude_IMG_3076

1982 P 19 Étude Expérimentale
エスパスを先行開発していた当時、並行して進められていた研究プロジェクトの一つがこのP 19。これは先行開発というよりも基礎開発と呼ぶべきもので、新しい素材や技術手法などを、実験しながら開発していくもので、当然ながら、様々な新技術が開発され、P18、後のエスパス開発にも投入されている。1982_P 19 Étude Expérimentale_IMG_3075

1985 P 28 Étude Auto-Moto
自動車の運転免許を取得できない若い世代に向け、125cc以下のバイクやサイクルカーのカテゴリーとして、キャブレターメーカーのソレックスと共同で開発を続けていたプロジェクトがP28。パイプフレームで、ボディは簡単に交換可能なプラスチックパネル。最終的には免許制度が変更されて計画は中止に。1985_P 28 Étude Auto-Moto_IMG_3073

1986 P 29 Véhicule Laboratoire
1986年のパリサロンに出展されたコンセプトカーがP29。運動性能を追求するためにアルミハニカム材やカーボン/ケブラーなどの新素材を多用して軽量化を徹底。リアに搭載した4気筒エンジンにはスーパーチャージャーが装着され、0-60mph加速が5秒というパフォーマンスを実現している。1986_P 29 Véhicule Laboratoire_IMG_3096

1989 M 25 Concept-Car P 38
マトラの25周年企画として研究開発が進められていたプロジェクトがP38。ルックスは可愛らしいが、ルノー製の16バルブエンジンにターボを装着し、その一方でカーボン/ケブラー性のボディを採用して車重を650kg以下に抑えており、0~100km/hは4.5秒とフェラーリ・テスタロッサ並みの猛烈な加速性能を持っている。1989 M 25 Concept-Car P 38_IMG_3124

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