スーパーカーに追い風で、エコカーに逆風となる原油安予測!?

スーパーカーに追い風で、エコカーに逆風となる原油安予測!?

アメリカが原油輸出40年ぶり解禁でガソリン価格さらに下落か?

 アメリカ議会が40年ぶりに原油の禁輸を解くという法案を可決した。呼応して先物相場ではWTI原油が1バレル=34ドル台(2013年12月時は一時95ドル台)まで下落、原油安の影響を受けてニューヨーク株式市場も全面安となっているほどだ。

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935be656c44f04e7d79e01ef7cbf43c6_s2年前の2013年12月頃には95ドル台をつけていた原油先物相場は、2014年から急落。2015年夏前には60ドル付近まで上昇していたが、アメリカ議会が輸出解禁を可決する以前の段階で35ドル台まで落ちていた。ちなみに、ちょうど10年前の2005年末頃の原油相場は68ドル程度、ほぼ半額になったというわけだ。

写真そうした世界的な原油安は、そのまま日本国内でのガソリンや軽油の小売価格に反映している。1ドル120円を超えたあたりで安定傾向の為替にあっても、燃料価格は下落傾向にある。資源エネルギー庁の調査によると12月14日段階で8週連続値下がり中、レギュラーガソリンの全国平均価格は126.2円/L、軽油は108.1円/Lとなっている。

 ちなみに、WTI原油先物相場が34ドル台というのは、直近でいっても2004年頃の相場で、2008年に140ドル近辺をつけていた頃からは想像もできないほど下落しているのだ。

 こうした傾向は産油国にとってネガティブな状況で、価格を上げるための施策がとられることも予想されていたが、アメリカが原油の輸出解禁に踏み切ったことで、しばらくは原油安のトレンドが続くことが考えられる。原油相場を数年前から予想するのは難しいが、このところ世界中の自動車メーカーがハイパワーなモデルをアピールしているのは、まさに機を見るに敏なマーケティングといえるのかもしれない。

 見方を変えれば、燃費性能をセールスポイントにするエコカーにとっては逆風である。果たしてフルモデルチェンジしたばかりのトヨタ・プリウスに影響はあるのだろうか。

 いずれにしても、年末年始を含めしばらくはクルマでのドライブをリーズナブルに楽しむことが出来そうだ。また物流コストも下がることから、上がりっ放しの物価にも好影響を与えてくれるかもしれない。

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