元オーナーは “新生ホンダ・ビート(S660)”に 何を感じる? (1/2ページ)

元オーナーは “新生ホンダ・ビート(S660)”に 何を感じる?

S660もBEATも「気持ちいい」が、2台は両極端の味付け

1996年に販売を終了したビートの後継といわれるのが、2015年に登場したS660。ミッドシップの軽自動車オープンスポーツというレイアウトは変わらない両車の、共通点と違いとは? 元ビート乗りのモータージャーナリスト・橋本洋平が走り比べる!

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S660&ビート

レブカウンターは8500rpmまで跳ね上がり、2速へとシフトアップ。コーナーが迫ればフル制動をかけてフロントタイヤをギュッとたわませ、アプローチ……。小さい操舵角で旋回し、加速態勢に入れば圧倒的なトラクション性能が約束されている。これぞビートが謳うミドシップアミューズメント。すべては街なかでの出来事だ。S660&ビート

そもそもビートは非力で鈍重な軽自動車だった。ライバルであるAZ-1やカプチーノに比べればトルクがないNAエンジンを採用。おまけに車両重量も重い。タイムを比較すればもちろん遅く、速さばかりに目がいく人々は興味を示さなかった。

しかし、だからこそ前述したような街なかでの走りが可能になった。レブリミットまでエンジンを回したところで加速はタクシーと変わらず。引き締められることなく、安定方向にセットされた足まわりや、グリップをそれほど高めることをしなかったタイヤにより、たとえ交差点であっても荷重移動を意識した走り方が生きた。いつでもどこでも使い切り感覚。そこにレスポンスのいい3連スロットルが生み出す吸気音や、エンジンサウンドが飛び込んでくるから絶妙だ。今回はワインディングでひさびさに走ったが、そのテイストは相変わらずだ。〝走っている感〞満載。大切なのはタイムや速さじゃない。感覚に訴える走りがそこにある。S660&ビート

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