2015年12月17日、1月のデトロイトショーで発表された次期スカイラインクーぺ(Q60)用の3リッターV6ツインターボエンジンの詳細が発表された。それはいい意味で、世界中の予想を覆す衝撃の内容となった。一番のトピックはエンジンが予想されたメルセデス・ベンツ製ではなく、日産内製だったことだ。
高出力版は現行のVQ37に比べて、72ps/11.4kg−m、これまで最強だったスカイラインハイブリッドのシステム出力よりも41ps高い。それでいて、燃費もJC08モードで10km/Lを超えると予想。パワーと燃費をかなり高いレベルで達成している。V37型は2014年2 月の発表なので、2年目のマイナーチェンジで登場というのが順当だが、その筋によるともう少し遅れるらしい 2010年4月に結ばれたのが、ルノー・日産自動車とメルセデス・ベンツの戦略的提携。その提携内容に「インフィニティ向けのガソリンエンジンとディーゼルエンジンの供給。今後、さらに協業を拡大する可能性あり」という一文がある。つまり、これは大排気量のエンジンを順次メルセデス・ベンツに置き換えていく=日産でのエンジン開発を今後縮小していくことを意味した。
その第1弾として2014年6月にインフィニティQ50(V37型スカイライン)にメルセデス・ベンツ製の2リッターターボと2.2リッターディーゼルエンジンを搭載(国内は前者のみ)。2015年1月のアメリカ・デトロイトショーで次期Q60(スカイライン・クーぺ)コンセプトのエンジンとして発表された、3リッターV6ツインターボ搭載は当然メルセデス・ベンツ製と誰もが信じて疑わなかった。なぜならすでに、メルセデス・ベンツには自車のS550プラグインハイブリットやSL400にこのパワーユニットを用意していたからだ(276M30エンジン)。
2015年のデトロイトショーで、次期Q60コンセプト(スカイラインクーぺ)に搭載される エンジンが3L V6ツインターボであることが発表。V37型スカイラインにメルセデス・ベ ンツ製エンジン搭載されたこともあり、雑誌、ネットともにQ60には同社のエンジンが 搭載されるであることが、予想されていたが実は違った
エンジンカバーの下には左右に冷却に新しい水冷式インタークーラーを搭載。タービ ンとの距離を短くすることで素早く冷却できるメリットがある。ターボチャジャー、 バルブタイミングはさらに電子制御化され、高出力版には意図的にタービンの回転(な んと22万rpmまで許容)を速めることで、30%の出力向上あせるターボスピードセンサー を採用。その他、新しいVRエンジンには画期的なシステムが多数満載。スペックだけ でなく、革新性でも史上最強だ!
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