制限速度ってどうやって決められている? (2/2ページ)

制限速度は、全国一律横並び方式から実情重視に方針転換!

 そもそも、道路には構造的な条件となる「設計速度」というのがある。道路を建設するとき、 設計速度に応じてカーブの曲率や坂道の勾配などを決めている。だからその道で出せる最高速度というのは設計速度でほぼ決まるのだ。ただし設計速度はあくまで設計上の速度のため、実際の最高速度は事故防止の観点からそれより低く規制されることが多い。

規制速度はどうやって決められているのか。もちろん、何となく決めているなんて事は無く、それなりの根拠があるはずだ
規制速度はどうやって決められているのか。もちろん、何となく決めているなんて事は無く、それなりの根拠があるはずだ

 以前は速度規制の基準として「規制速度算出要領」というものが存在した。これは車線数や歩道、中央分離の有無をポイント化し、その合算で最高速度を決めるもの。客観的な根拠があるだけにとても合理的に思えるシステムだが、机上データで全国一律に決めていたため実情に合わないケースが続出してしまった。

 そこで、現在は交通状況や事故の発生状況などを踏まえながら、路地などの生活道路は原則30km/hとしつつ、一般道路は道路条件により40〜60km/hの範囲で細かく設定。さらに増減10km/h補正をかけるなど、最高速度決定のプロセスが実情重視に見直されてきている。

 自動車専用道路に近いバイパス道などで70〜80km/hなどが認められるようになったのも、実情重視の結果だ。だが、いまだに理解できない速度規制が行なわれている場所が多いのも事実。
警察も現場レベルではまだまだ見直しに対する意識が希薄と言わざるを得ないのが実情だ。

警視庁より
警視庁より

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