パイクスピーク2016にエントリーしている奴田原選手を直撃!  (1/2ページ)

EVクラス元チャンピオンの奴田原選手がパイクスピークに戻ってくる!

 2012年に参戦してEVクラスチャンピオンを獲得以来、4年ぶりのパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム参戦を決めた奴田原文雄選手。2016年大会のエントリーリストが先日公開されたばかりだが、その経緯を、奴田原氏本人に突撃インタビューを試みた。

Nutaharaパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム(パイクスピーク)は、アメリカ・コロラド州パイクスピークにあるパイクスピーク・ハイウェイを舞台に繰り広げられるヒルクライム・タイムアタックレースだ。1916年にスタートし、今回100年目の記念大会(途中開催できなかった年などもあって回数としては94回目)となる。1914年に開催スタートしたインディ500(インディアナポリス500マイルレース)に次ぐ長い歴史を持つレースである(インディ500のほうは2016年大会が100回記念大会となる)。

PPパイクスピークは、標高2862mのスタート地点から標高4301mのパイクスピーク頂上まで、一気に駆け上がるヒルクライムレースだ。全長約20kmのコースには156のコーナーがあり、平均勾配は7%を超える。コースを進むにつれて空気が薄くなり、富士山よりも高いゴールの頂上付近では出力が30~40%近くダウンするといわれている。

 ヒルクライムは、このコースを1台ずつ出走し、ゴール地点にいかに速く登るかを競う単純なレースだ。毎年アメリカ独立記念日(7月4日)前後にレースが行なわれているが、100周年記念大会は6月28日に決勝レースが行なわれる。

 ダートコースを登っていくシーンがイメージされる人が多いようだが、2012年にはコースすべてが舗装され、コースがダートだった時代は過去のものとなっている。全面舗装化によって参戦する車両も一気に様変わりし、現在はスリックタイヤの使用も可能でタイムも一気に短縮している(歴代最速記録は2013年にセバスチャン・ローブ選手が出した8分13秒878)。

2012PPIHC230Nutahara22012年、奴田原選手がこのパイクスピークに、俳優の哀川翔さん率いるTEAM SHOW (Show Aikawa World Rally Team)からドライバーとして参戦。トヨタのレース部門であるTMG(TOYOTA MOTOSPORT GmbH)が開発した「TMG EV P002」で、10分15秒380のタイムでEVクラス優勝(総合6位)を果たしている。

 気になるパイクスピーク2016への奴田原選手の参戦だが、2012年式のマシンでEV改造クラスに参戦するという以外はエントリーリストからは読み取れない。そこで、直接本人に問い合わせてみた。


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