【解説】新型NSXのレーシングマシン「GT3」はハイブリッド無し!

2017年本格始動となるNSX GT3マシンとは?

 アメリカ・ニューヨークで行われている国際自動車ショーでホンダは、Acuraブースで北米レース用のNSX GT3を事前アナウンス無くサプライズ形式で、世界初公開した。

 新型NSX GT3は、2016年秋にFIA(国際自動車連盟)の公認を受ける予定で、2017年から本格的なレース走行を見られることができる。

 ニューヨーク国際自動車ショーでサプライズで公開されたことで、NSX GT-3は報道陣を驚かせた。すでに国内最高峰レース「スーパーGT500」クラスに出場している「ホンダNSXコンセプト-GT」としてレース参戦をしているが、GT3モデルは世界中で盛り上がりをみせるGT3レースで走らせることができる市販のレーシングマシンとなる予定だ。WEB CARTOP

 ミドシップに縦置きに3.5リッターV型6気筒ツインターボエンジンを搭載し、6速シーケンシャルギアボックスを組み合わせリアで駆動するのは生産車と変わらない。だが、FIA(国際自動車連盟)のGT3規定ではハイブリッドシステムは禁止されているため、この新型NSX GT3マシンも残念ながらハイブリッドシステムは搭載されていないはずだ。

 すでにNSX GT3は、日本とヨーロッパで開発とテストが行われており、GT3レースが行われいるサーキット会場の複数箇所でも開発関係者が目撃されていた。最終的な確認はアメリカのホンダ・パフォーマンス・デベロップメント(HPD)に引き継がれ、2016年秋にFIAより正式に公認を取得するという。マシンの写真も見てもお分かりのように、現段階ではアキュラブランドでの展開を考えており、北米でのレース活動が第一義となっているようだ。

 一方、GT3の日本車としては、すでにニッサンGT-RニスモGT3、レクサスRC F GT3が登場しており、NSXが3台目となる。NSXを除く両車は日本の最高峰レースであるスーパーGTのGT300クラスですでに実績を積んでいる。となると、新型NSXもGT500クラスを走っているホンダNSXコンセプト-GTとともに、GT300クラスにプライベーターが参戦するのかもしれない。

 レースをDNAとするホンダが、またしてもホンダらしいマシンを開発することで、ファンへの強烈なアピールとなるのか注目したい。


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