フェルディナント・ヤマグチバナー

【大好評コラム】ベンツGクラスの四駆+スタッドレスこそ最強だ!?

フェルディナント・ヤマグチが満を持して帰ってきた〜!

 大変ご無沙汰しております。

 フェルディナント・ヤマグチでございます。

 読者諸兄に於かれましては「はぁ?あんた誰?」と私の事を訝しく思われましょうが、実は当WEB CARTOP連載陣の末席を汚す身でございまして、本来であれば皆様に毎週ホットな情報をお届けしなければならない重責を担っておる訳です。WEB CARTOP

 ですが最近友人の経歴詐称がバレたり、株式を保有する企業の不正会計が明るみに出たり、隣家の飼猫が逃走したり、はたまたトランプ氏がスーパー・チューズデーを制したりと、身の回りに立て続けに大きな出来事が起こりまして、どうしても原稿に手が付けられずに居たのです。

「他のメディアには毎週キチンと書いているじゃないか」との声も(特に編集部のある本郷方面から)聞こえてきますが、借金返済と原稿は声の大きい順に出すのが定石でございまして、督促が比較的緩やかなCARTOP様は、ついつい後回しになってしまった……と言い訳にもなりませんが、背景にはこんな事情が有る訳です。日経ビジネスオンラインの督促なんか凄いですからね。夜中に時間構わず電話をかけてきて、「今から家に行くぞコラ!」とか、街金の取り立てみたいな事を平気で言うのですから。新聞はインテリが作ってヤクザが売ると言いますが、作っている方も十分に……(以下自主規制)。

 とまれ、今後は週一のペースを遵守し……って前号でも同じことを言いましたね。身の回りも落ち着いてきましたので、今度こそ大丈夫です。

 久しぶりに書く記事は、季節外れのスタッドレスタイヤについてです。

 実はこの1月にスキーとトライアスロンのために四駆を買ったのですが、他人のクルマに便乗させて頂く機会が多ございまして、自分のクルマで出掛けていなかったのです。このままでは雪がなくなってしまう…..と慌ててスタッドレスに履き替えたという訳です。

 選んだのはミシュランのLATITUDE X-ICE XI2。SUV用のスタッドレスです。

WEB CARTOP近所のタイヤ屋さんは冬用から夏用へ履き替えるお客で大繁盛。店内のリフトを使えず、店の外で履き替えることとなりました。

 で、さっそく雪を求めて北へと向かいました。表通りはドライですが、山へ入ればまだまだ雪はたくさん残っています。

 タイヤメーカーが主催する「雪上試乗会」なんてのも有るのですが、せっかく雪山へ来たのですから不整地に入らなければツマラナイ。除雪されていない場所にバキバキと分け入って行きました。

 これくらいの積雪ならラクショーです。お腹を擦るギリギリの深さまで入っていけます。WEB CARTOP

 結構な傾斜の場所も走りました。クルマは2トン半もある重量級で、タイヤもおフランスはミシュラン謹製の極上品ですからね。無敵です。

 四駆+スタッドレスこそ最強よ!と大喜びで走り回って居たのですが、所詮地面を掴むのは4つのタイヤだけ。ある程度は圧雪されていなければマトモに走ることが出来ません。実際今回も調子に乗りすぎて往生する場面がありました。スコップを持っていて本当に良かった。舗装された幹線道路であっても、除雪されずに50センチも雪が積もれば四駆もクソもありませんからね。

 そうしたら某スキー場で凄いクルマを見かけました。四駆のクルマのタイヤ部分にクローラーを装着しているのです。これならどんなに雪が深くても大丈夫。それに見た目がとてもカッコいい。いやーこれは凄いぞ。

WEB CARTOPタイヤ部分にクローラーを取り付けたデリカ。これは凄い。道路から遠く離れたゲレンデの真ん中にポツンと建つ宿屋の前に停まっていました。客の送迎に使うのでしょう。

 調べてみたら、これは「ハイパーデルタ」という後付の製品なんですな。1ユニットあたり20分で交換できてしまうのだそうです。最大登坂角は乾燥路面だと実に36度!無論クルマの能力にもよるのでしょうが、これは凄い数字です。スキーのゲレンデでも、36度と言えばかなりの斜度ですよ(ちなみに担当編集者はハイエース版を志賀高原で発見しました)。写真-23面白いので1セット買おうかと思ったのですが、私のクルマに適合するユニットは何と328万円!うーん。シャレで買うにしては高すぎる。ムリをしないで、今のスタッドレス+スコップで行ける範囲で遊びましょう。

WEB CARTOPド新品のミシュランLATITUDE X-ICE XI2。少し走りこんで、一皮剥けてきたらより良くなるのでしょう。これからが楽しみです。


新着情報