【パイクスピーク2016】練習走行及び公式予選はすべて終了

日曜日の決勝に向けて準備が始まる

 今回100周年の開催となった第94回パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム2016(パイクスピーク)は、6月24日、すべての練習走行の日程を終えた。

StartGateパイクスピークは、月曜の車検日からスタートし、火曜から金曜までの4日間にわたり、練習走行および予選が行なわれる。パイクスピークの舞台となるパイクスピーク・ハイウェイは、この練習走行日は午前9時まで一般車両の通行は中止となり、夜明け前から各チームの練習走行に使用されている(午前9時を過ぎると一般に開放され、有料道路として通常通りの営業がスタートとなる)。続く土曜はセットアップデーとなり、走行はなし。そして日曜日の決勝を迎えることとなる。

 パイクスピーク・ハイウェイでは、レースのスタート地点にゲートが立ち上げられ、観客ゾーンにはフェンスが張り巡らされて、日曜日の決勝に向けた準備が着々と進んでいた。

RomainYamano各チームともに最後の調整にいそしんでいるが、なんとなくのんびりしたムードが漂う。予選トップタイムを出したロメイン・デュマ選手もホンダ・チームのところへやってきて、興味津々の様子で、4モーターEVコンセプトについて、山野哲也選手にいろいろと質問を投げかけていた。

Rennie練習走行最終日は、2輪部門の予選日でもあった。2輪のトップタイムをマークしたのは、オーストラリア出身のレニー・スケイスブック選手。車両は2015年式KTM Super Duke 1290R。そのタイムは4分14秒737であった。

 また、今回初めて導入されたのが、ドゥカティによるルーキーライダーらのサポートライディング。4台のドゥカティ・ムルティストラーダ1200が用意され、パイクスピークのベテランライダーがこれに乗って走行セッションで一緒に走行する。カーリン・ダンやミッキー・ダイモンドらとともに走るのが、グレッグ・トレーシーだ。三菱のi-MiEV EVOで2014年のパイクスピークでEVモデファイド・クラスでクラス優勝し、唯一2輪と4輪の両方で10分切りをしたライダー兼ドライバーである。今回は参戦ではなくあくまでサポートに徹するということだ。

 また、2輪部門には今年も3台4名の日本人選手が参戦している。予選の結果は以下の通り。

Kishimoto日本人勢トップは、4か国共同のチームで電動バイクを走らせている岸本ヨシヒロ選手(#39 KOMMIT EVT ZERO FXS)。タイムは4分37秒191、電動バイククラス2番手である。

Itamiそして、2輪ジャーナリストの伊丹孝裕選手(#76 HUSQVARNA 701 Supermoto)。予選最後の走行セッションで転倒を喫し、最後のタイムアップはならず。4分51秒703の記録はミドルウエイトクラス7番手。

AO5_5846最後に、レーシングサイドカードライバー渡辺正人選手とパッセンジャーの大関政広選手(#66 KUMANO Motorsport LCR-GSX-R1000)。タイムは4分53秒711でサイドカークラストップ!。渡辺&大関組は、マシンのトラブルが相次ぎ、これまでの練習走行に出走できておらず、この日が初走行だ。何とか決勝へ進出し、サイドカークラス優勝を狙えることとなった。

 パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムは、この日の夕方、パイクスピークのふもとの町コロラドスプリングスのダウンタウンでファンフェスタが行なわれる。そして1日はさんだ26日(日)決勝レースが行なわれる。

 (写真:青山義明)


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