テスラの事故から考える日産セレナの「自動運転技術」の必要性 (1/2ページ)

両車とも基本的なメカニズムは似ている

 日産が2016年8月に発売するミニバン「セレナ」から『プロパイロット』と名付けられた自動運転技術を搭載することが発表された。一方、その少し前のタイミングで、アメリカにおいてEVメーカー「テスラ」の自動運転技術『オートパイロット』を利用中に起きたと思われる死亡事故が報道された。WEB CARTOP

 さらに日産とテスラは(それ以外のメーカーも含まれるが)、同様の動画アルゴリズムによって前方を認識しているといわれている。テスラで起きたような事故は日産でも起きてしまうのか。はたして「自動運転」は安心して利用できるのだろうか。

 その前に「自動運転」の定義から情報を整理したい。まず大事なのは無人運転と自動運転は別物であるということだ。

 たしかに究極的には似てくるかもしれないが、無人運転というのは列車や軍事利用で見られる遠隔操作や決まったルートにおける再現走行といったものを含むが、自動運転というのは車両に搭載されたセンサーや制御系、将来的にはAI(人工知能)により自律走行を行なうシステムを指している。WEB CARTOP

 日産が「自動運転技術」と呼んでいるのは、もちろん後者のテクノロジーであり、部分的に自律走行を行なうというものである。

 自律走行を自動運転として規定した場合にも、その段階はいくつも存在する。少々ややこしいが、ドライバーが目的地だけ指示すればすべてを機械が担うシステムだけが自動運転というわけではない。WEB CARTOP


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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