今でも走り屋に人気の高いFRクーペも高い
③日産・シルビア(S13~S15)
新車参考価格:203.9万円(1992年1月)
もともとはスペシャリティクーペとして登場したシルビアだが、コンパクトなボディにチューニングにも耐えうるポテンシャルを秘めたエンジン、そしてFRレイアウトという部分が走りを愛するユーザーに圧倒的な支持を集めることになった。また、5代目のS13から7代目のS15まで、基本コンポーネンツが共通だったことからパーツの互換性が高いことも人気の要因のひとつとなっている。
デビューから時間が経っているにもかかわらず、代わりになり得る車種が登場していないことから、ドリフト競技では未だにメイン車種として活躍中の同車。
兄弟車の180SXも含めて高い人気を維持しているが、ノーマル状態の車種が激減してきた結果、距離が少なくノーマルに近い車両に高値が付くようになってきている。その一方で即ドリフト競技で上位を狙えるようなカスタマイズが施された車種も当然高値となっており、フルノーマル車とフルチューン車が同等の値段で取引されるという状態となっている。
いかがだろうか? 一時は底値と言われるほど安価で取引されていた車種も、気づけば新車を超えるような価格で店頭に並ぶ時代となっている。
「あの頃は安かったのに」というのはナンセンス。絶版車というのは台数が減ることはあっても増えることは絶対にないものだから、程度良好な個体に高値が付くのは当然のこと。
もちろん人気がなければどんなに程度が良好でも新車価格を超える高値が付くことはあり得ないので、現状高値で取引されている車種は、2017年現在でも高い評価を得ている車種と言えるだろう。