【疑問】「ハンドルがまっすぐ」なのにクルマが「まっすぐ走らない」のはナゼ? (1/2ページ)

最近のクルマでまっすぐ走らない場合はタイヤ&ホイールを疑うべき

 今のクルマに共通する長所の一つに、直進性の良さが挙げられる。「まっすぐ走るなんて、あたりまえだろ」と思うかもしれないが、その当たり前が標準化したのは、じつは割と最近のこと。

 かつて、新車が登場するたびに、自動車雑誌で最高速やゼロヨンを盛んに測定していたころは、谷田部のストレート(当時の日本自動車研究所の高速周回路)で、全開走行中にビシッとまっすぐ走るクルマは稀だった。

 1980年代初頭まではほとんど皆無で、手放しでもまっすぐ走るようになったのは、スカイラインR32GT-RやNSXあたりから。1989年デビューのフェラーリ348が、恐ろしいほど直進性が悪かったのは有名な話。まっすぐ走るのは、けっこう高度な技術で、まっすぐ走れなければ、「曲がる」も「止まる」もないといっていい。

 前置きが長くなってしまったが、まっすぐ走ることをモノにした今のクルマで、ハンドルがまっすぐでも直進しないのは、当然何らかのトラブルが考えられる。原因として、最初に疑うのは、タイヤ&ホイールの問題。

  


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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