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ドリフトマッスル第2戦! 「関西名物紫団子」が主役を食う人気っぷり

マッスルは髙木美紀・スーパーマッスルは前田翼が制す

 2017年5月13日(土)・14日(日)の2日間にわたり、ドリフトマッスル2017シーズン第2戦が、奈良県にある名阪スポーツランドCコースで行なわれた。

ドリフトマッスルマッスルクラスが開催された13日は、未明から横殴りの強い雨が打ち付けるという荒天から始まった。練習走行セッションはすべて雨で路面はウエットだったものの、午後になれば天候が回復するということで、午前中に予定されていた予選セッションを正午にまでずらした。そのかいもあり、予選単走セッションは、路面はウエットだが雨が上がった状態で走行。そして決勝追走はドライ路面での勝負になった。

 名阪スポーツランドのCコースは、全長840mのコース。今回のドリフトマッスルでの審査区間は、最終コーナーの立ち上がりから、120mのホームストレートを通過し、右右の1-2コーナー、そして左の3コーナーを脱出するまでが対象となる。

ドリフトマッスルこのコンディションが大きく変わるなかでの勝者は、予選トップ通過の#88 髙木美紀選手(ORIGIN Labo N-STYLE シルビア)選手だった。土屋圭市審判員長は「(この名阪では)段違いでうまい。男たちがそれに負けた」という。「ここはホームコースですから負けられません。でも、ちょっとしたミスで泣くことが多いので、失敗しないように確実に走ることに注力しました」と髙木選手もコメントする。

ドリフトマッスルそして迎えた14日。スーパーマッスルクラスが開催となったこの日は、朝から日が降り注ぎ、5月らしいすがすがしい一日となった。コースと審査区間は同じ。ただ、評価の基準は、もちろん前日よりも厳しくなる。

ドリフトマッスル昨年までは関西勢の独壇場のような雰囲気もあったが、今年の名阪戦は「関東勢もよく頑張った(土屋審判員長)」と、この特殊なコースながらベスト16が決まる予選から実力は均衡。また今回、進入速度では、120km/h以上のハイスピードバトルとなった。

ドリフトマッスルそして決勝で対面したのは、関西勢の#77 山元純次選手(ORIGIN.pmu.WORK.7)と関東勢から#74 前田 翼選手(バーダル オディエイティー with ゼスティノタイヤ)。どちらも取られては取り返すという展開でサドンデスに持ち込むものの、最後にはクラッチが逝ってしまった山元選手が敗退。前田選手がうれしいスーパーマッスル初優勝を決めた。3位には、縁石に乗り上げてフロントの足まわりを壊してしまったという#5 今前田隆敏選手(シルビア)が入った。

ドリフトマッスル今回、会場となった名阪スポーツランドには朝から大勢の観客が詰めかけていた。しかし、お目当てはドリフトマッスルではなかったようだ。中村直樹選手率いるチーム紫の団体ドリフトエクストリームショーがこの14日に開催されることが数日前に発表されると、事務局に問い合わせが殺到。この日、チーム紫の5名は、マッスルチャレンジエキスパート(スポーツ走行)に参加。

ドリフトマッスルその練習走行2回、そして、マッスルチャレンジエキスパートの決勝単走がスケジュールに組み込まれており、チーム紫のパフォーマンスが何度も楽しめる機会となった。決勝追走を前に開催された団体ドリフトエクストリームショーでは、追走追い抜きや2方向からのすれ違いドリフトなど驚きのパフォーマンスが何度も繰り返された。

 土屋大会審査員長曰く「こりゃまさに関西名物”紫団子”だね。これだけでも見る価値がある。500円の駐車料金、10倍出してもいいんじゃない?」と言わしめるほどだった。

ドリフトマッスル


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