【疑問】苦手意識のある人も多い「車幅感覚」をつかむ方法とは?

いくら走っても苦手な人は「数値」を認識することから始める

 駐車が苦手な人、細い道やすれ違いが苦手な人は、車幅感覚が曖昧な人が多い。車幅感覚は文字どおり「感覚」なので、ピンとくる人には難なく掴めるものだが、そうでない人は経験を積んでもなかなかつかめないのが実情だ。

そこで、感覚=フィーリングが得意でない人は、感覚だけに頼らず、デジタル派に移行することをおすすめする。感覚派ではなくデジタル派とは、ずばり数値化すること。クルマのカタログを見れば、ご丁寧に必ず全長、全幅、全高などのボディサイズが、ミリ単位で記載されている。

 たとえば、現行のトヨタ・プリウスなら、全幅1760mm。国産車の場合、5ナンバー枠の上限が1700mmなので、乗用車ならこの1700mm前後のクルマが多い。

 しかし、感覚に自信がない人は、1700mmちょっと、といったあいまいな記憶ではなく、1760mmなら1760mmと正確な数字を頭に叩き込むのが第一歩。

 次に、その数字を自分の身長と比較する。

 人間の身長は両手を広げた長さとほぼ同じであるといわれているので、自分の身体の大きさと比較し、身長≒両手を広げた長さに対し、車幅がプラスマイナス何ミリかを考えれば、視覚情報だけに頼ってクルマの幅を把握するより、ずっと楽に、正確に大きさが掴めるようになるはず!

 バンパーの角や、ドアミラーの端を、チラチラ見ながら確認するより、自分の身体感覚をベースに車体の大きさを計ったほうが、はるかに有効。

 クルマを身体の延長としてとらえるためにも、自分の身体を基準にするのが、車幅感覚を掴む一番のコツ。その前提として、まずは愛車の寸法を、ミリ単位で正確に丸暗記すること。頭を使って、苦手意識を克服しよう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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