【世界500台限定】ポルシェ911ターボSエクスクルーシブシリーズが発表

0-100km/h加速は2.9秒! 最高速度330km/h

ポルシェ911の最強バージョン「ターボS」をベースに、3.8リッター水平対向6気筒ツインターボエンジンを27馬力/50N・mアップの607馬力/750N・mへと進化させた「エクスクルーシブ シリーズ」が、全世界500台限定で発売されることが、6月8日にドイツのポルシェAGから発表された。ポルシェ911ターボ

この専用エンジンは7速PDKと組み合わされ、0-100km/h加速2.9秒、0-200km/h加速9.6秒、最高速度330km/hをマーク。それでいながらEU複合モード燃費は標準モデルと同じ9.1リッター/100km、CO2排出量は212g/kmと、高い環境性能を保持している。

足もとには、ブラックを基調に新しいレーザーテクノロジーを駆使したゴールデンイエローメタリックのラインが施された、センターロック20インチホイールを標準装備。「ポルシェ・セラミックコンポジット・ブレーキ(PCCB)」のブレーキキャリパーも、初めてゴールデンイエローメタリックのPORSCHEロゴ入りブラック塗装で仕上げられた。

シャーシには、「ポルシェ アクティブサスペンション マネージメントシステム(PASM)」を備えた「アクティブスポーツシャシー」と「スポーツクロノパッケージ」、「リアアクスルステアリング」と、アクティブ制御によるロール抑制システム「ポルシェ ダイナミックシャシー コントロールシステム(PDCC)」を標準装備。高い操縦安定性を確保している。

標準のターボSと異なり、従来の「ポルシェ・エクスクルーシブ」に代わるドイツ・ツッフェンハウゼン本社の新しい「Porsche Exclusive Manufaktur(ポルシェ・エクスクルーシブ・マヌファクトゥア)」において手作業で精緻に仕上げられる「エクスクルーシブシリーズ」は、内外装にもその名にふさわしい特別なアイテムが満載されている。

エクステリアでは、専用のボディカラーとしてゴールデンイエローメタリックが設定されるほか、ボンネット、ルーフ、サイドスカートなどにカーボンを使用し、ルーフとボンネットには2本のカーボン柄ストライプを貼付。

リヤまわりにはターボエアロキット、新デザインのエプロン、カーボン製ラムエアスクープ、2組のブラック塗装ステンレススチール製ツインテールパイプを備えたエキゾーストシステムを装着する。そしてフロントフェンダーには、「Porsche Exclusive Manufaktur」プレートが飾られる。

室内には2層のパンチングレザーを使用し、ゴールデンイエローのストライプ、ステッチ、ヘッドレスト「Turbo S」刺繍ロゴで彩った18way調節式スポーツシートを装着。アルカンターラのルーフライニングにも、ゴールデンイエローのダブルストライプが施される。

さらに、カーボンインテリアパッケージのトリムストリップには洗練された銅糸が使用され、助手席側にはリミテッドエディションナンバープレートを装着。カーボン仕上げのドアエントリーガードは「Exclusive Series」のイルミネーション付きとなる。

そのほか、ポルシェデザインによる、車両と同じデザインのエクスクルーシブクロノグラフが500個限定で製作される。 ケースはブラックの炭化チタンコーティングを施した軽量チタン製。カーボン製ダイアルは911ターボSエクスクルーシブシリーズと同じカーボン模様のストライプを備え、車両と同じ塗装で仕上げられる。

ローターのデザインは911ターボSエクスクルーシブシリーズのリムに合わせてオリジナルカラーで塗装。巻き上げ機構にはポルシェ特有のセンターロックを備え、ムーブメントにはポルシェクレストが描かれる。

さて、ポルシェ911ターボSエクスクルーシブ の日本での販売価格、限定台数は現時点では未定。しかしながら、ベースモデルの911ターボSが2630万円であることを考慮すると、販売価格は3000万円オーバー、限定台数も数十台の、極めて希少なモデルになる可能性が高い。


遠藤正賢 ENDO MASAKATSU

自動車・業界ジャーナリスト/編集

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